カブシルベ KABUSHIRUBE
株を学ぶ

用語解説

303語を掲載しています。知らない言葉が出てきたら、ここで引いてください。指標も俗語も、たとえ話から説明します。

基礎指標

61語
BPS(1株あたり純資産) 会社を今たたんだとき、株1つに割り当てられる財産の額。PBRを計算するもとになる。 DOE(株主資本配当率) 純資産に対する配当の割合。利益の変動に左右されにくく、採用する会社が増えている。 EBITDA 利息・税金・減価償却を引く前の利益。国や設備の違いを除いて会社を比べるための数字。 EPS(1株あたり利益) 会社の利益を株の数で割った数字。株1つが1年でいくら稼いだかを表す。 EV/EBITDA倍率 借金と現金まで含めた「会社の値段」を稼ぐ力で割ったもの。PERが見落とすものを補う。 PBR1倍割れ 株価が1株あたり純資産を下回った状態。安いのではなく、評価されていない可能性がある。 PBR(株価純資産倍率) 会社が持っている正味の財産に対して、株価が何倍かを示す数字。1倍割れは割安とされる。 PEGレシオ PERを利益の成長率で割った数字。成長を加味して割高・割安を見る。 PER(株価収益率) 会社が1年で稼ぐ利益に対して、株価が何倍かを示す数字。低いほど割安とされる。 PSR(株価売上高倍率) 時価総額が売上高の何倍かを示す指標。赤字でも計算できるが、利益を見ていない。 ROA(総資産利益率) 会社が持つ資産全体で、どれだけ利益を生んだかを示す割合。借金の影響を受けないROE。 ROE(自己資本利益率) 株主から預かったお金を使って、1年でどれだけ利益を出せたかを示す割合。 ROIC(投下資本利益率) 事業に投じたお金が生む利益率。資金を集める費用(WACC)を上回っているかで見る。 のれん 買収で相手の純資産を超えて払った上乗せ分。うまくいかないと減損として一気に消える。 のれん償却 買収の上乗せ分を毎年少しずつ費用にすること。会計基準を変えるだけで利益が増える。 インタレストカバレッジレシオ 本業の利益で利息を何倍まかなえるか。借金の額そのものより、この倍率が効く。 セグメント情報 事業ごとの売上と利益の内訳。合計だけでは見えない赤字部門が分かる。 デュポン分解 ROEを3つの掛け算に分けること。同じROEでも、中身が健全か借金頼みかが分かれる。 フリーキャッシュフロー 本業で稼いだ現金から投資分を引いた、会社が自由に使えるお金。配当や返済の原資になる。 予想と実績の違い(予想PERと実績PER) 指標には過去の確定値と会社予想の2種類がある。同じ「PER」でも中身が違う。 会計基準の違い(日本基準・IFRS・米国基準) 基準が違うと営業利益の中身も変わる。基準をまたいで数字を比べてはいけない。 内部統制報告書 決算書を正しく作る体制があるかを会社が自己評価した報告書。「重要な不備」は危険信号。 円安・円高と業績 為替が動くだけで、海外売上の円換算額が変わる。数量が同じでも売上高は増減する。 包括利益 当期純利益に、まだ確定していない損益を足したもの。純資産の増減と一致する。 営業キャッシュフロー 本業で実際に入ってきた現金。利益と違い、ごまかしが効きにくい数字。 営業利益 本業だけで稼いだ利益。会社の実力を最も素直に表す数字。 営業利益率 売上100円のうち、本業の儲けが何円残るかを示す割合。会社の稼ぐ効率を表す。 固定比率 工場や建物を、返さなくてよいお金でどれだけ賄えているか。業種で水準がまるで違う。 売上債権回転期間 売ってから代金を受け取るまでの日数。急に伸びたら、売り方か回収に問題が起きている。 売上総利益(粗利) 売上高から売上原価だけを引いた利益。商品そのものの儲けの厚さを表す。 売上高 会社が1年で売った金額の合計。利益ではないので、ここから費用を引く必要がある。 売掛金 売ったがまだ受け取っていない代金。回収できなければ、売上が損失に変わる。 引当金 将来起きそうな支出に、あらかじめ備えて計上する費用。見積もりなので幅がある。 当座比率 在庫を除いた支払い能力。流動比率が同じでも、在庫の多い会社はここで差が出る。 当期純利益 税金も引いた後、最終的に会社に残る利益。配当やEPSのもとになる。 投資CFと財務CF 設備や資金調達の現金の動き。営業CFと合わせた3つの符号で、会社の段階が読める。 損益分岐点 売上高と総費用が一致する売上高。ここを超えて初めて利益が出る。 時価総額 株価に発行済みの株数をかけた金額。その会社全体を今の値段で買うときの総額。 有利子負債 利息を払う必要がある借金。多すぎると、金利が上がったときに利益を削られる。 有利子負債EBITDA倍率 何年分の稼ぎで借金を返せるかの目安。設備投資を無視した数字なので過信できない。 株主資本コスト 株主が最低限求めるリターン。ROEがこれを下回ると、稼いでいても価値を削っている。 棚卸資産(在庫) まだ売れていない商品や材料。増えすぎると、利益が出ていても現金が減っていく。 流動比率 1年以内に払う負債を、1年以内に現金化できる資産で賄えるかを見る割合。 減価償却費 設備の値段を使う年数で割って、毎年少しずつ費用にするもの。現金は出ていかない。 減損 資産の価値が下がったとき、その差額を一度に費用として計上する処理。黒字が一気に赤字になる。 特別損益 一度きりの利益や損失。これを含む当期純利益だけを見ると、実力を見誤る。 監査意見と監査法人の交代 決算書が信用できるかの判定。交代の理由は適時開示で公表される。 純利益と営業CFの乖離 利益は伸びているのに現金が入ってこない状態。粉飾でなくても、危うさの前触れになる。 純資産と自己資本の違い 似た言葉だが中身が違う。ROEや自己資本比率に使うのは自己資本のほう。 経常利益 営業利益に、利息など本業以外の日常的な収支を加えた利益。日本独自の項目。 継続企業の前提(ゴーイングコンサーン) 会社が事業を続けられるかに疑いがあるときの注記。2段階あり、意味が違う。 総資産回転率 持っている財産を、1年で何回売上に変えたかを示す数字。ROAを分解すると出てくる。 総還元性向 配当と自社株買いを合わせて、利益の何割を株主に返したか。年によって大きく振れる。 繰延税金資産 将来の税金が減る見込みを資産に計上したもの。業績が悪化すると一気に消える。 自己株式(金庫株) 会社が買い戻して保有している自社の株。EPSやROEの計算から除かれる。 自己資本比率 会社の財産のうち、借金でない部分がどれだけあるかを示す割合。高いほど倒れにくい。 販管費 商品を売るため、会社を動かすためにかかる費用。削れば利益は増えるが、将来を削ることもある。 買掛金とキャッシュ・コンバージョン・サイクル 仕入れてまだ払っていない代金。現金が出てから戻るまでの日数を決める要素の1つ。 運転資本 商売を回すために立て替えているお金。売上が伸びるほど増え、手元の現金は減る。 配当利回り 今の株価で買った場合、1年でもらえる配当が何%にあたるかを示す数字。 配当性向 会社が稼いだ利益のうち、何%を配当として株主に配ったかを示す割合。

売買の用語

24語
PTS(私設取引システム) 証券取引所の時間外でも株を売買できる仕組み。値段が取引所とずれることがある。 ザラ場 取引時間中の、寄り付きと大引けの間の時間帯。売買が連続して成立している状態。 ストップ高・ストップ安 1日に動ける値幅の上限と下限。これに達すると、売りたくても売れないことがある。 スプレッド いちばん安い売り注文と、いちばん高い買い注文の差。買った瞬間から抱える見えない損。 前場・後場(ぜんば・ごば) 午前と午後の取引時間。東証は2024年11月から後場の終了が15時30分になった。 受渡日(うけわたしび) 売買が成立した日ではなく、実際にお金と株が動く日。2営業日後になる。 呼値(よびね) 注文を出せる値段のきざみ。株価の水準によって1円きざみ、5円きざみと変わる。 売買代金 その日に売買された金額。出来高は株数なので、別のものを数えている。 寄り付きと大引け 取引の始まりと終わりのこと。この2つの時間帯に売買が集中し、値動きも大きくなる。 建玉(たてぎょく) 信用取引で、まだ決済していない持ち高のこと。放置すると金利と期限が効いてくる。 手数料 売買のたびにかかる費用。回数が増えるほど積み上がり、利益を静かに削る。 指値と成行 値段を決めて注文するのが指値、値段を決めず今の値で買うのが成行。 板(いた) 買いたい人と売りたい人の注文が、値段ごとに並んでいる一覧表のこと。 歩み値(あゆみね) 実際に成立した売買を時刻順に並べたもの。板が「これから」なら、歩み値は「起きたこと」。 気配値(けはいね) まだ売買が成立していない状態で示される、注文が並んでいる値段のこと。 注文の有効期限と条件付き注文 注文がいつまで生きているか、いつ執行されるかの指定。指定を誤ると想定外の約定になる。 流動性 売りたいときに売れるかどうかの度合い。低い銘柄は、自分の注文で株価が動いてしまう。 特別気配(値段がつかないとき) 買いか売りに注文が偏って値がつかない状態。値段は段階的にしか動かない。 現引きと現渡し 信用取引の建玉を、反対売買ではなく現物で決済する方法。優待クロスで使われる。 空売り比率 その日の売りのうち空売りが占める割合。上がると弱気の表れだが、買い戻しの予約でもある。 約定 売買が成立すること。注文を出した時点ではまだ成立していない。 証券コード(銘柄コード) 上場企業を識別する4桁の符号。数字が足りなくなり、英文字を含むものも登場している。 買付余力 いま買付に使える金額。入金額とも、口座の残高とも一致しないことがある。 逆日歩 空売りが増えて株が足りなくなったときに発生する費用。金額が事前に分からない。

売買の手法

29語
うねり取り 1銘柄の上下を繰り返し取る手法。長年その銘柄を見続けることが前提になる。 アクティブ運用 運用者が銘柄を選んで指数を超えようとする運用。費用の分だけ先に負けている。 アセットアロケーション 株・債券・現金などへの配分。銘柄選びより先に決めるべきもの。 インデックス投資 市場全体を表す指数に連動させる運用。個別銘柄を選ばず、市場の平均を取りにいく。 シャープレシオ 上下の大きさに対して、どれだけ増えたかの割合。同じ平均でも増え方は違う。 スクリーニング(銘柄の絞り込み) 条件を決めて銘柄を絞る作業。条件を増やすほど「過去に良かった株」に寄っていく。 トレーリングストップ 株価が上がるにつれて損切りの水準も引き上げる注文。利益を伸ばしつつ守る。 ドルコスト平均法 毎月同じ金額を買い続ける方法。買う時期を分散し、高値で一度に買う失敗を防ぐ。 ベータ(β) 市場全体が動いたとき、その銘柄が何倍動くか。個別の事情は測っていない。 ポジションサイズ 1回の取引にいくら投じるかの決め方。銘柄選びより結果を左右する。 リスクリワードレシオ 損切り幅と利確幅の比率。勝率だけを追うと、勝ちが多くても資産が減る。 リスク許容度 どれだけ減っても生活と判断が壊れないか。金額ではなく、耐えられるかで決まる。 リバランス 値動きでずれた資産の配分を、決めた割合に戻すこと。自動的に高く売り安く買う形になる。 信用取引 証券会社からお金や株を借りて売買する仕組み。手持ち以上の金額を動かせるが、損も拡大する。 分割売買(買い下がり・売り上がり) 一度に売買せず、何回かに分けること。ナンピンと違い、買う前に計画を決めておく。 分散投資 複数の銘柄に分けて投資すること。1社の失敗で資産の大半を失う事態を防ぐ。 利確(利益確定) 含み益が出ている株を売って、利益を現実のものにすること。売るまで利益は存在しない。 割安株(バリュー株) 会社の実力より株価が安く放置されている株。安い理由があるだけの場合もある。 成長株(グロース株) 売上と利益が伸び続けている会社の株。期待が高いぶん、失速したときの下げも大きい。 打診買い まず少しだけ買って様子を見ること。「持ってみないと分からない」に対処する方法。 損切り(ロスカット) 損が出ている株を売って、損失を確定させること。傷が広がる前に止める行為。 相関(そうかん) 2つの銘柄が同じ方向に動く度合い。これを見ないと、分散したつもりで分散にならない。 空売り(からうり) 持っていない株を借りて先に売り、値下がりしたら買い戻して差額を得る手法。 追証(おいしょう) 信用取引で損が膨らみ担保が不足したとき、証券会社から追加の入金を求められること。 逆指値 「この値段まで下がったら売る」と先に決めておく注文。損切りを自動化できる。 配当再投資 受け取った配当で同じ株を買い増すこと。差が出るのは後半で、効くまでに時間がかかる。 長期投資 数年以上持ち続ける方針。費用と税で有利になるが、「持てば勝てる」ではない。 順張りと逆張り 上がっている株を買うのが順張り、下がっている株を買うのが逆張り。失敗の形が違う。 高配当株投資 配当利回りの高い株を集める手法。利回りが高い理由が株価下落なら、罠になる。

制度・仕組み

69語
ETF(上場投資信託) 取引所で株と同じように売買できる投資信託。費用が安く、値段がその場で決まる。 IPO(新規公開株) 会社が初めて株式市場に上場し、誰でも株を買えるようになること。 IRと決算説明会 会社が投資家に向けて情報を出す活動。個人でも見られる資料が多い。 MBO 経営陣が自分の会社の株を買い取って、上場をやめること。株主には買取価格が支払われる。 NISA(ニーサ) 投資で得た利益に税金がかからない制度。通常は約20%が引かれる。 REIT(リート) 多くの人から集めた資金で不動産を買い、賃料を分配する仕組み。株とは別の商品。 TOB(株式公開買付け) 買い手が「この価格で買います」と公表して株を買い集めること。市場価格より高い値段がつくことが多い。 iDeCo(イデコ) 掛金が所得控除になる年金制度。税の恩恵は大きいが、原則60歳まで引き出せない。 インサイダー取引 公表前の重要情報を知って売買する犯罪。知人から聞いた場合も処罰の対象になる。 コーポレートガバナンス・コード 上場企業が守るべき行動原則。法律ではなく、従うか説明するかを選ぶ形をとる。 ストックオプション 決められた値段で自社株を買える権利。行使されると株数が増え、1株の価値が薄まる。 ノーロードと信託財産留保額 投資信託の買うときと売るときの費用。留保額は会社に入るのではなく残った人のために使われる。 プライム・スタンダード・グロース 東京証券取引所の3つの市場区分。会社の規模と成熟度で分かれており、リスクの性格が違う。 ライツオファリング 株主に新株予約権を無償で配る増資。何もしないと損をする、珍しい仕組み。 レバレッジ型・インバース型ETF 指数の値動きに倍率をかけた商品。上下を繰り返すと、どちらに賭けても目減りする。 上場廃止 株式市場での売買ができなくなること。理由によって、株主が受け取れる金額はまったく違う。 上方修正・下方修正 会社が期の途中で業績見通しを変えること。決算発表そのものより株価が動くことがある。 会計監査人 決算書を外から検める監査法人。株主総会で選ばれ、株主が解任を求めることもできる。 信託報酬 投資信託を持っている間、毎日引かれ続ける費用。払った実感がないまま積み上がる。 公募増資と第三者割当増資 新しく株を発行して資金を集める方法。1株あたりの取り分が薄まる。 分配金(普通分配金と元本払戻金) 投資信託から出るお金。一部は利益ではなく、自分の元本が戻っているだけのことがある。 制度信用と一般信用の違い 信用取引の2つの種類。期限、費用、逆日歩の有無が違う。 単元未満株 100株に満たない数で買える仕組み。少額から始められるが、制約もある。 単元株(たんげんかぶ) 株を売買するときの最小単位。日本では原則100株。 四半期開示 3か月ごとの業績発表。2024年度から四半期報告書が廃止され、決算短信に一本化された。 基準価額 投資信託の値段。株価と違い1日1回しか決まらず、注文時には分からない。 増資 会社が新しく株を発行してお金を集めること。1株あたりの価値が薄まるため、株価が下がりやすい。 売買停止とサーキットブレーカー 取引所が売買を一時的に止める仕組み。情報が行き渡るまでの時間を作る。 外国税額控除 外国で引かれた税を日本の税から差し引く仕組み。NISAでは使えない。 年間取引報告書 1年分の損益と税額をまとめた書類。確定申告のとき、これ1枚で済む。 従業員持株会 給料から天引きで自社株を買う制度。奨励金がつくが、給料と資産が同じ会社に集中する。 投資信託 多くの人から集めた資金をまとめて運用する商品。少額で分散できるが、持っている間ずっと費用がかかる。 投資者保護基金 証券会社が破綻したとき、1,000万円まで補償する仕組み。貸株は対象外。 投資部門別売買動向 誰が買って誰が売ったかの集計。海外投資家の動きが最も大きい。 損益通算と繰越控除 利益と損失を相殺して税金を減らす仕組み。損失は3年間繰り越せるが、申告しないと消える。 政策保有株 取引関係の維持のために持つ他社の株。近年は縮減が求められている。 整理ポスト 上場廃止が決まった株を最後に売買できる期間。値動きが実態と切り離れる、最も危険な場所。 日経平均とTOPIXの違い 日経平均は株価の平均、TOPIXは時価総額の合計。どの銘柄が上げたかで動きが変わる。 有価証券報告書 年に一度、監査を受けて提出される会社の正式な報告書。数字の信頼性が最も高い資料。 株主優待 会社が株主に贈る、自社製品や割引券などの品物やサービス。日本独自の慣習。 株主優待の廃止 優待をやめる会社が増えている。優待目的で買った株は、廃止で大きく下げる。 株主総会 会社の重要事項を株主が決める会議。1株でも持っていれば議決権が得られる。 株式併合 複数の株を1株にまとめること。株価は上がるが株数は減り、持っている価値の合計は変わらない。 株式分割 1株を複数に分けて株数を増やすこと。株価は下がるが、持っている価値の合計は変わらない。 株式移転・株式交換 会社を完全子会社にする手続き。持っている株が別の会社の株に変わる。 権利確定日と権利落ち日 配当や優待をもらえる株主が決まる日と、その翌営業日に株価が下がりやすい現象。 決算短信 会社が3か月ごとに出す成績表。株価が最も大きく動くきっかけになる資料。 減配(げんぱい) 会社が配当を前年より減らすこと。株価が大きく下がる要因になりやすい。 源泉徴収あり・なしの選び方 特定口座の2つの方式。手間と、扶養や社会保険への影響が変わる。 為替ヘッジあり・なし 外貨建て資産の為替変動を抑える仕組み。金利差の分だけ毎年費用がかかる。 無配 配当を出さないこと。業績不振による無配と、成長への再投資による無配はまったく違う。 特別口座(タンス株) 株券の電子化のときに作られた口座。そのままでは売れず、振替の手続きが要る。 特定口座 証券会社が税金の計算をしてくれる口座。源泉徴収ありを選べば、原則として確定申告が不要になる。 監理銘柄と特設注意市場銘柄 取引所が投資家に注意を促すために指定する区分。3種類あり、意味が違う。 目論見書の読み方 投資信託を買う前に渡される説明書。見る順番を決めれば数分で判断できる。 確定申告 1年分の所得と税金を自分で申告する手続き。株では、やったほうが得になる場合がある。 立会外分売 取引時間外に、大株主の持ち株を割引で売り出すこと。割引には理由がある。 立会外取引(ToSTNeT) 取引時間中の板を使わず、決まった値段でまとめて売買する仕組み。自社株買いなどに使う。 繰上償還 投資信託が期限前に終了すること。含み損のまま強制的に現金化される。 自社株買い 会社が自分の会社の株を市場から買い戻すこと。1株あたりの価値が高まる。 証券取引等監視委員会 市場の不正を調べる組織。自ら罰は下さず、金融庁への勧告と検察への告発を行う。 議決権 株主総会で投票できる権利。原則として1単元につき1個で、単元未満株には付かない。 議決権行使書 総会に行かずに投票できる用紙。出さないと、会社の提案がそのまま通りやすくなる。 貸株 持っている株を証券会社に貸して金利を受け取る仕組み。優待と配当の扱いに注意が要る。 連結決算 親会社と子会社をまとめた決算。投資判断に使うのは原則こちら。 適時開示 会社が重要な情報をその都度公表する制度。株価に影響する発表は、必ずここを通る。 配当控除 配当を総合課税で申告すると受けられる控除。所得が低いほど有利になる。 配当落調整金 信用取引で配当の代わりにやり取りするお金。優待クロスでは配当の5%が持ち出しになる。 金融商品取引法 投資家を守るための基本の法律。開示義務、インサイダー規制、無登録業者の禁止などを定める。

チャート

43語
DMI(+DI・−DI・ADX) 上げと下げのどちらが優勢かと、流れのはっきりさを測る指標。向きと強さを分けて見る。 MACD(マックディー) 2本の平均線の差から流れの変わり目を見る指標。反応は速いが、だましも多い。 RSI(相対力指数) 買われすぎ・売られすぎを0〜100で示す指標。上昇が続くあいだは高いまま張り付く。 VWAP(出来高加重平均) 出来高で重みをつけた平均値段。機関投資家が売買の巧拙を測る基準に使う。 はらみ線とつつみ線 2本のローソク足の実体が内側に収まるか外側を包むか。どちらも転換の合図とされる。 アイランドリバーサル(島返し) 上下を窓に挟まれ、周りから切り離された数日ぶんの足。そこで買った人は全員が含み損になる。 エンベロープ 移動平均線の上下に一定の率で線を引いたもの。幅が伸縮しない点がボリンジャーバンドと違う。 カップウィズハンドル 深い鍋のような形で下げて戻り、小さく押してから上に抜ける形。条件が後付けになりやすい。 ゴールデンクロス 短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けること。上昇のサインとされる。 サイコロジカルライン 直近12日のうち上げた日数の割合。値幅を見ていないため、下げの大きさが反映されない。 ストキャスティクス 直近の値幅のどこに今の終値があるかを0〜100で示す指標。RSIと同じ弱点を持つ。 ダブルトップ ほぼ同じ高さの山を2つ作り、間の谷を割ると下落とされる形。後から名前が付くことが多い。 ダブルボトム 同じ水準の谷を2つ作り、間の山を上に抜けると上昇に転じるとされる形。W字。 デッドクロス 短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けること。下落のサインとされる。 トレンドライン 安値どうし、高値どうしを結んだ斜めの線。どの2点を選ぶかで傾きが変わる。 パラボリック(SAR) 株価を追いかける点。触れると向きが変わる。横ばいでは何度も往復する。 パーフェクトオーダー 短期・中期・長期の移動平均線が順に並んだ状態。並んだと分かるのは上げた後。 ピボット 前日の高値・安値・終値から、その日の目安となる水準を計算したもの。 フィボナッチ・リトレースメント 上げ幅の何%まで押したかを区切る線。どの高値と安値を選ぶかで位置が変わる。 フラッグ(旗の形) 急な上げの後に小さく揉み合い、再び上げる形。外れたときはただの天井になる。 ボックス相場(レンジ相場) 決まった上下の幅を行き来する形。抜けたときに動きが大きくなりやすい。 ボリンジャーバンド 移動平均線の上下に、値動きの散らばりに応じた幅の線を引いた指標。幅の伸び縮みを見る。 ローソク足 1日(または1週間など)の始値・終値・高値・安値を、1本の図形で表したもの。 一目均衡表 5本の線と雲で流れを見る日本生まれの指標。雲だけが先の日付に描かれる。 三尊天井(ヘッドアンドショルダー) 真ん中がいちばん高い3つの山。ネックラインを割ると下落とされるが、後から名前が付く。 三角保ち合い 高値が下がり安値が上がって値幅が狭まる形。いずれ抜けるが、方向は分からない。 価格帯別出来高 どの値段でよく売買されたかを示す。多く売買された値段には、そこで買った人が多く残る。 信用残(信用買い残・信用売り残) 信用取引で買って、または売って、まだ決済していない残り。将来の反対売買の予約にあたる。 出来高が急に増えた日 平常時の何倍かで測る。増えた事実より、どちらに動いた日かと、その後戻るかが大事。 出来高(できだか) その日に売買が成立した株数。関心の大きさを表し、株価の動きの信頼度を測る材料になる。 十字線(同事線・ドージ) 始値と終値がほぼ同じで、実体のない足。上下に動いたが決着がつかなかった1日。 対数チャート 縦軸を比率で取ったチャート。長期の値動きを見るときは、こちらが正しい。 支持線と抵抗線 何度も反発している下値と、跳ね返されている上値に引く線。多くの人が意識するため機能する。 新値三本足 日付を捨て、新しい値段を取ったときだけ1本増やす足。動かない日は図に残らない。 日足・週足・月足 ローソク足1本が何日分かの違い。期間を変えると、同じ値動きが別物に見える。 移動平均乖離率 株価が移動平均線からどれだけ離れているかの割合。適正な水準は銘柄ごとに違う。 移動平均線 過去一定期間の終値を平均してつないだ線。株価の方向をならして見るために使う。 移動平均線の期間の選び方 短い線は速いがよく騙され、長い線は騙されないが遅い。どちらかを選ぶしかない。 窓(ギャップ) チャートに現れる空白。前日の値段と当日の値段が離れて取引が始まったときにできる。 逆ウォッチ曲線 横に出来高、縦に株価を取ってつないだ線。左回りに回るとされるが、実際はめったに回らない。 逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー) 真ん中がいちばん深い谷を3つ作る形。ネックラインを上に抜けると上昇とされる。 酒田五法 江戸時代の米相場から伝わるローソク足の型。三山・三川・三空・三兵・三法の5つ。 騰落レシオ 値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比。個別銘柄ではなく市場全体の偏りを見る。

相場の俗語

77語
お祈り 根拠なく上がることを願うだけの状態。判断をやめたときにこうなる。 だまし 買いや売りのサインが出たのに、直後に反対方向へ動いてしまうこと。 ぶん投げ 値段を考えず、とにかく全部売ること。底で起きることが多い。 もうはまだなり、まだはもうなり 「もう底だ」と思ったときはまだ下がり、「まだ下がる」と思ったときには底を打っている。 やれやれ売り 買値まで戻ってほっとして売ること。戻り待ちの売りが上値を重くする。 アノマリー 理屈では説明できないが、経験的に語られる値動きの傾向。再現する保証はない。 アンカリング 最初に見た数字に判断が引きずられる性質。株では買値がその錨になる。 イナゴ 話題になった銘柄に短時間で群がり、急騰させてすぐ去っていく投資家たちのこと。 ガチホ 何があっても売らずに持ち続けること。中身を見ずに続けると、ただの塩漬けになる。 コツコツドカン 小さな利益を積み上げた後、一度の大きな損ですべて失うこと。勝率が高くても負ける形。 ストップ高張り付き ストップ高のまま値が動かない状態。買いたくても買えず、売る側も売れない。 セリング・クライマックス 投げ売りが一日に集中し、出来高が跳ね上がって下げ止まる場面。後からしか分からない。 セル・イン・メイ 「5月に売れ」という欧米の格言。日本の相場に当てはまる保証はない。 チキン利食い 少し上がっただけで怖くなって売ること。損は小さいが、利益も小さいまま終わる。 テンバガー 株価が10倍になった銘柄のこと。米国の投資家ピーター・リンチが広めた言葉。 ナンピン(難平) 買った株が下がったとき、さらに買い増して平均の取得価格を下げる手法。初心者が資産を失う最大の原因でもある。 ノーポジ 株を1株も持っていない状態。何もしないことが積極的な判断になる場面もある。 バリュートラップ(割安の罠) 割安に見える株を買ったが、安いのには理由があり、そのまま下がり続けること。 プロスペクト理論 損失を利益の2倍以上の強さで感じる性質。損切りできない理由を説明する。 ポジポジ病 常に何かを持っていないと落ち着かない状態。取引の回数が増えるほど費用がかさむ。 ヨコヨコ 上にも下にも動かず横ばいが続く状態。損はしていないが、資金と時間は拘束されている。 一文惜しみの百知らず わずかな金額を惜しんで大きな機会を逃すこと。指値へのこだわりで起きる。 三割高下に向かえ 3割動いたら反対売買を考えろという格言。下げ幅と上げ幅は釣り合わない。 二度に買うべし二度に売るべし 一度にやるなという江戸期からの格言。ナンピンと違うのは、買う前に決めている点。 二番底 一度下げ止まった後、もう一度下げること。最初の反発を底と見て買うと損をする。 二階建て 現物株を担保に、同じ銘柄を信用でも買うこと。下げたとき損失が二重に効く。 人の行く裏に道あり花の山 多数派と逆に動けば利益があるという格言。ただし逆張りの推奨ではない。 仕手株 特定の勢力が意図的に株価を吊り上げる銘柄。乗った個人が最後に残される。 休むも相場 売買しないことも立派な判断だという格言。動かないでいられることが、続ける条件になる。 優待クロス 株価の変動を打ち消して株主優待だけを取る手法。費用の計算を誤ると損をする。 利は元にあり 利益は売値ではなく買値で決まるという教え。買った時点で勝負の大半がついている。 利食い千人力 利益を確定させれば、それは千人分の力に匹敵するという格言。含み益は利益ではない。 卵を一つのかごに盛るな 資産を1か所に集中させるなという格言。分散の必要性を1行で言い表している。 含み損(ふくみぞん) まだ売っていない損。売らなければ確定しないというのは錯覚で、値段はすでに下がっている。 命金には手をつけるな 生活に必要なお金で投資するなという教え。判断を狂わせるのは金額ではなく性質。 噂で買って事実で売る 発表を見込んで上がり、いざ発表されると売られること。良い内容でも下がる理由。 塩漬け(しおづけ) 損が出た株を売るに売れず、長期間持ち続けてしまう状態のこと。 夏枯れ相場 7〜8月に売買が細り、値動きが荒くなりやすい相場。薄商いは有利ではなく、不利に働く。 天井三日、底百日 天井は短く、底は長く続くという格言。売る機会は短く、買う機会は長い。 天井売らず底買わず 天井と底は当てられないから狙うなという教え。頭と尻尾はくれてやれと同じ考え方。 山高ければ谷深し 急に大きく上げた株は、上げ始めた水準より下まで下げることがあるという格言。 底値拾い 大きく下げたところで買うこと。「拾う」という言い方が、落ちている理由を忘れさせる。 往復ビンタ 高値で買って安値で売り、その後に上がること。上下どちらの動きでも損をする。 押し目待ちに押し目なし 下がったら買おうと待っているうちに、一度も下がらず上がっていくこと。待つことも損になる。 押し目(おしめ) 上昇が続いている途中で起きる、一時的な下げのこと。買いの機会とされる。 授かり効果(保有効果) 自分が持っているものを高く評価してしまう性質。持った瞬間に見方が変わる。 提灯外し 後から乗ってきた人を振り落とすような値動き。意図的に行われることもある。 提灯(ちょうちん) 誰かの買いに乗って、後から追いかけて買うこと。灯りが消えると暗闇に取り残される。 握力(あくりょく) 株価が動いても売らずに持ち続ける精神力のこと。「握力が強い」などと使う。 損切り貧乏 小さな損切りを繰り返した結果、少しずつ資金を減らしてしまう状態。 株は木で買って紙で売れ 人気のないときに買い、人気で舞い上がったときに売れという格言。「人気がない」の中身を見分ける必要がある。 株を買うより時を買え 銘柄選びより買う時期のほうが効く、という格言。ただし時を当てるほうが難しい。 株クラ SNS上の株式投資の人の集まり。役に立つ情報もあるが、無登録の勧誘も混ざる。 爆損(ばくそん) 大きな損失を指すネット上の言葉。笑い話にすることで、原因を確かめないまま終わる。 狼狽売り(ろうばいうり) 株価の急落に慌てて、冷静な判断をせずに売ってしまうこと。 狼狽買い 急騰を見て慌てて買うこと。狼狽売りと同じく、判断ではなく反応。 相場は明日もある 焦って売買するなという教え。逃した機会は取り返せるが、失った資金は戻らない。 相場は相場に聞け 自分の願望ではなく、実際の値動きに従えという格言。ただし値動きだけを見る話ではない。 知ったらしまい 自分がその話を知ったときには、すでに株価に入っている。情報が届く順番の話。 確証バイアス 自分の考えに合う情報ばかり集める性質。持っている株ほど良い情報が目に入る。 節分天井彼岸底 2月上旬に高値、3月下旬に安値をつけるという経験則。当たる年も外れる年もある。 落ちてくるナイフ 急落中の株を買うことへの戒め。床に落ちて止まるまで拾うな、という言い方。 行ってこい 大きく上がった後、結局もとの値段まで戻ること。何も起きなかったのと同じ結果になる。 見切り千両 損切りの価値は千両にも値するという格言。早く切るほど取り戻すのが楽になる。 買いは家まで売りは命まで 買いの損は家を失う程度で済むが、空売りの損には限りがないという格言。 踏み上げ(ふみあげ) 空売りしていた人が損失を止めるために買い戻し、その買いが株価をさらに押し上げる現象。 辛抱する木に金が生る 我慢して持てば実るという格言。ただし何を辛抱するかを取り違えると塩漬けになる。 退場(たいじょう) 資金を失い、株式投資そのものから撤退すること。 遠くのものは避けよ 自分に情報が届かないものには手を出すな。確かめられないものを買わない、という戒め。 野も山もみな一面の弱気なら 全員が弱気になったときこそ買えという格言。ただし「全員」を確かめる手段がない。 閑散に売りなし 売買が細って値動きが乏しいときは、売り込んでも下がりにくいという古い格言。 靴磨きの少年 投資と縁のない人まで株の話をし始めたら天井が近い、という逸話。 頭と尻尾はくれてやれ 最安値と最高値を狙わず、真ん中だけ取れば十分という戒め。欲張ると両方逃す。 飛ぶ(会社が飛ぶ) 会社が倒産すること。もとは手形が不渡りになることを指した商売の言葉。 養分 損を出し続け、他の参加者の利益の源になっている人を指す言葉。自嘲でも使われる。 高値掴み(たかねづかみ) 株価が一番高いところで買ってしまい、その後の下落に巻き込まれること。 麦藁帽子は冬に買え 誰も欲しがらない時期に仕込めという格言。ただし季節と業績の周期は一致しない。