カブシルベ KABUSHIRUBE
株を学ぶ / 相場の俗語

テンバガー

株価が10倍になった銘柄のこと。米国の投資家ピーター・リンチが広めた言葉。

ひとことで言うと

株価が10倍になった銘柄のことです。

もう少しくわしく

野球で四塁打(ten bagger)を意味する言葉から来ています。米国の著名な投資家ピーター・リンチが著書で使い、日本にも広まりました。

100万円が1,000万円になる。だから多くの人が憧れます。

ただし実際に10倍になる銘柄は、上場企業3,800社のうち、数年に一度、数十社程度です。確率でいえば1%に届きません。

そして重要なことがあります。テンバガーは事後にしか分からないということです。「これからテンバガーになる銘柄」を事前に当てられる方法は存在しません。

実際の数字で見る

10倍になった銘柄に共通する条件は、いくつかあります。

条件 理由
時価総額が小さい 1兆円の会社が10兆円になるのは至難。100億円なら1,000億円で達成
利益が伸び続けている 株価が10倍になるには、利益も大きく伸びる必要がある
長い時間がかかる 数年から10年単位。1年で10倍は例外

時価総額100億円の会社が10倍になれば1,000億円。これは現実に起こります。一方、トヨタ(約47兆円)が10倍になるには470兆円が必要で、現実的ではありません。

ここに注意

テンバガーを狙うことは、ほとんどの場合うまくいきません。

理由は3つあります。

① 小さい会社は倒れる確率も高い 10倍になる可能性がある会社は、同時に半分以下になる可能性も高い。上振れだけを取ることはできません。

② 途中で売ってしまう 10倍になった銘柄も、途中で何度も30〜50%下げます。ほとんどの人はそこで売ります。

③ 探すこと自体が目的化する 「10倍になりそうな株」を探し始めると、財務も業績も見ずに、話題性だけで選ぶようになります。イナゴ相場に巻き込まれる典型的な入口です。

結果としてテンバガーになった、というのが現実的な姿です。最初から狙って取りにいくものではありません。

関連する言葉

  • 握力(あくりょく) 株価が動いても売らずに持ち続ける精神力のこと。「握力が強い」などと使う。
  • 時価総額 株価に発行済みの株数をかけた金額。その会社全体を今の値段で買うときの総額。
  • 成長株(グロース株) 売上と利益が伸び続けている会社の株。期待が高いぶん、失速したときの下げも大きい。
  • イナゴ 話題になった銘柄に短時間で群がり、急騰させてすぐ去っていく投資家たちのこと。
最終更新
2026-09-16