株を学ぶ / 制度・仕組み
株主優待
会社が株主に贈る、自社製品や割引券などの品物やサービス。日本独自の慣習。
ひとことで言うと
株を持っている人に会社から届く、商品券や自社製品などの贈り物です。
もう少しくわしく
食品会社なら自社製品の詰め合わせ、鉄道会社なら乗車券、飲食チェーンなら食事券。配当とは別に、モノやサービスがもらえる仕組みです。
日本独自の慣習で、海外ではほとんど見られません。個人株主を増やしたい会社が、株を長く持ってもらうために用意しています。
優待をもらうには条件があります。
- 決まった日(権利確定日)に株主であること
- 決まった株数以上を持っていること(多くは100株から)
- 会社によっては保有期間の条件もある(1年以上など)
実際の数字で見る
株価1,500円・優待が年3,000円分の食事券の場合。
| 投資額(100株) | 15万円 |
| 配当(利回り2%) | 年3,000円 |
| 優待 | 年3,000円相当 |
| 合計の利回り | 年4%相当 |
配当だけなら2%ですが、優待を金額換算すると4%相当になります。この計算を「優待利回り」と呼びます。
ここに注意
優待は、いつでも廃止できます。 ここが配当と決定的に違う点です。
優待は法律上の義務ではなく、会社の任意です。業績が悪化したり、方針が変わったりすれば、予告して終わりです。 優待目当てで買った株は、廃止が発表されると株価が急落します。
近年は 「優待を廃止して配当に一本化する」 会社が増えています。優待は株主を平等に扱えない(100株の人も10万株の人も同じ品物)という指摘があるためです。この流れは今後も続くと見られます。
もう一つ。自分が使わない優待に価値はありません。 遠方の鉄道会社の乗車券、行かない店の食事券。金額換算では利回りが高くても、使わなければゼロです。
優待は「おまけ」として考えてください。優待の価値を主な理由に投資先を選ぶと、会社の中身を見ないまま買うことになります。
関連する言葉
- 権利確定日と権利落ち日 配当や優待をもらえる株主が決まる日と、その翌営業日に株価が下がりやすい現象。
- 配当利回り 今の株価で買った場合、1年でもらえる配当が何%にあたるかを示す数字。
- 単元株(たんげんかぶ) 株を売買するときの最小単位。日本では原則100株。
- 優待クロス 株価の変動を打ち消して株主優待だけを取る手法。費用の計算を誤ると損をする。
- 最終更新
- 2026-09-16