トレンドライン
安値どうし、高値どうしを結んだ斜めの線。どの2点を選ぶかで傾きが変わる。
ひとことで言うと
安値どうし、または高値どうしを結んだ斜めの線です。流れの向きと角度を見ます。
もう少しくわしく
支持線・抵抗線が水平なのに対し、トレンドラインは斜めです。株価が一定の角度で上がったり下がったりしているときに引きます。
| 種類 | 結ぶ点 | 意味 |
|---|---|---|
| 上昇トレンドライン | 安値どうし | 下値が切り上がっている |
| 下降トレンドライン | 高値どうし | 上値が切り下がっている |
引き方の基本は次のとおりです。
- 明確な安値(または高値)を2つ選ぶ
- その2点を直線で結ぶ
- 線を右に延ばす
株価がこの線に近づいて反発すれば、上昇の流れが続いていると読みます。線を下に割れば、流れが変わった可能性を考えます。
3回以上触れて反発している線は、それだけ多くの人に意識されていることになります。
実際の数字で見る
上昇トレンドラインの引き方を数字で追います。
| 時点 | 安値 |
|---|---|
| 1月(1点目) | 1,000円 |
| 4月(2点目) | 1,180円 |
3か月で180円上がっているので、1か月あたり60円の傾きです。
この線を延ばすと、次のようになります。
| 時点 | 線の位置 |
|---|---|
| 5月 | 1,240円 |
| 6月 | 1,300円 |
| 7月 | 1,360円 |
7月に株価が1,360円あたりで反発すれば、流れが続いているという見方になります。1,360円を明確に割れば、流れが変わったかもしれない、と考えます。
ここに注意
どの2点を選ぶかで、線の傾きは変わります。ここがこの手法の最大の弱点です。
同じチャートを見ても、選ぶ安値によって線はまったく違う場所を通ります。1月と4月を結ぶか、2月と5月を結ぶかで、7月の位置は数百円ずれます。
つまり、自分の見たい結論に合う線を引くことができてしまいます。
「まだ上昇トレンドは崩れていない」と言いたければ、そう見える2点を選べばよい。これは分析ではなく、結論の後付けです。
対処としては、次の点を守ってください。
- 2点は自分で決めず、誰が見ても明確な安値・高値を使う
- 引いた線を後から引き直さない
- 3回以上触れていない線は、まだ線として成立していないと考える
もう一つ、角度についての注意があります。
急な角度のトレンドラインは、長く続きません。
1か月で30%上がるような角度の線は、いずれ必ず割れます。その速さが永久に続くことはないためです。急角度の線が割れたときは、流れの終わりではなく上昇の速度が落ちただけということもあります。
角度がゆるやかな線ほど、長く機能します。
最後に、当サイトの立場です。
トレンドラインは、引く人の判断が入る手法です。 当サイトの分析は、誰が計算しても同じ結果になる数値だけを使っています。線を引く手法は自動化できますが、どの2点を選ぶかという判断を機械が正しく行える保証がないため、採用していません。
参考として使うのは構いません。ただし、引いた線は自分の解釈であって、市場が決めた値段ではないことを忘れないでください。
関連する言葉
- 最終更新
- 2026-09-16