投資信託
多くの人から集めた資金をまとめて運用する商品。少額で分散できるが、持っている間ずっと費用がかかる。
ひとことで言うと
多くの人からお金を集めて、専門の会社がまとめて運用する商品です。
もう少しくわしく
略して投信、あるいはファンドと呼ばれます。
仕組みはこうです。
- 多くの人が少しずつお金を出す
- 運用会社がまとめて、株や債券などを買う
- 運用の成果が、出した割合に応じて分配される
個別株との違いを整理します。
| 個別株 | 投資信託 | |
|---|---|---|
| 買う対象 | 1つの会社 | 数十〜数千の会社 |
| 最低金額 | 数万〜数十万円 | 100円から |
| 銘柄を選ぶ人 | 自分 | 運用会社 |
| 持っている間の費用 | なし | 毎年かかる |
| 値段が決まる時 | 取引時間中いつでも | 1日1回 |
最大の利点は、少額で分散できることです。100円でも、数百社に分散した状態になります。
一方、最大の注意点は太字にした部分、持っている間ずっと費用がかかることです。
実際の数字で見る
信託報酬という費用が、毎年かかります。
100万円を20年持ち続けた場合の負担です。
| 信託報酬 | 20年での負担の目安 |
|---|---|
| 年0.1% | 約2万円 |
| 年0.5% | 約10万円 |
| 年1.0% | 約20万円 |
| 年1.5% | 約30万円 |
年1.5%と年0.1%の差は、20年で約28万円です。
しかも、この費用は成績が良くても悪くてもかかります。 運用がマイナスの年でも、信託報酬は引かれます。
さらに、商品によっては次の費用もかかります。
| 費用 | かかるとき |
|---|---|
| 購入時手数料 | 買うとき(無料の商品も多い) |
| 信託報酬 | 持っている間ずっと |
| 信託財産留保額 | 売るとき(かからない商品も多い) |
ここに注意
投資信託は種類が非常に多く、中身がまったく違います。名前だけで選ばないでください。
日本で買える投資信託は5,000本以上あります。その中には、次のようなものが混ざっています。
| 種類 | 信託報酬の目安 | 中身 |
|---|---|---|
| インデックス型 | 年0.1〜0.2% | 指数と同じ動きを目指す |
| アクティブ型 | 年1.0〜2.0% | 運用者が銘柄を選ぶ |
アクティブ型は、指数を上回る成績を目指します。しかし長期でインデックス型を上回り続ける商品は少数であることが、多くの調査で示されています。
費用が10倍違うのに、成績が上回る保証はない。この点は必ず理解しておいてください。
もう2つ、注意すべき点があります。
1. 「分配金」が多い商品に注意。
毎月分配型といった商品があります。定期的にお金が入るので魅力的に見えます。
しかし分配金の中には、運用で得た利益ではなく、自分が預けた元本を取り崩して返しているだけのものがあります。これを特別分配金(元本払戻金)と言います。
自分のお金が戻ってきているだけなので、資産は増えていません。交付される運用報告書で確認できます。
2. 名前が中身を表していないことがある。
「AI関連」「脱炭素」といった名前でも、実際の組み入れ銘柄は一般的な大型株が中心ということがあります。
必ず目論見書と運用報告書で、実際に何を持っているかを確認してください。どちらも無料で読めます。
当サイトは個別株の財務データを扱っており、投資信託の個別商品については扱っていません。 ただし、少額から分散したい場合に投資信託が選択肢になることは事実です。選ぶときは、信託報酬と中身の2つを必ず見てください。
関連する言葉
- ETF(上場投資信託) 取引所で株と同じように売買できる投資信託。費用が安く、値段がその場で決まる。
- インデックス投資 市場全体を表す指数に連動させる運用。個別銘柄を選ばず、市場の平均を取りにいく。
- 手数料 売買のたびにかかる費用。回数が増えるほど積み上がり、利益を静かに削る。
- 分散投資 複数の銘柄に分けて投資すること。1社の失敗で資産の大半を失う事態を防ぐ。
- 最終更新
- 2026-09-16