ザラ場
取引時間中の、寄り付きと大引けの間の時間帯。売買が連続して成立している状態。
ひとことで言うと
取引時間のうち、始まりと終わりを除いた、普通に売買が続いている時間帯です。
もう少しくわしく
東京証券取引所の1日は、こう進みます。
| 時刻 | 呼び名 |
|---|---|
| 9:00 | 寄り付き(始値が決まる) |
| 9:00〜11:30 | 前場(ぜんば)のザラ場 |
| 11:30〜12:30 | 昼休み |
| 12:30〜15:25 | 後場(ごば)のザラ場 |
| 15:30 | 大引け(終値が決まる) |
「ザラ」は「ざらにある」、つまりありふれているという意味の古い言葉です。特別な時間帯ではない、普通に売買が続いている状態を指します。
寄り付きと大引けは、注文をまとめて一度に処理する方式(板寄せ方式)で値段が決まります。
一方ザラ場では、条件が合った注文から順に、次々と成立していきます(ザラ場方式)。値段は1秒ごとに動きます。
用語として、次のような使われ方をします。
- ザラ場高値/ザラ場安値 … その日の取引中につけた最高値・最安値
- ザラ場引け … 大引けの特別な処理がなく、通常の売買のまま終わること
「今日は終値では上がったが、ザラ場では一時4%下げた」という言い方をします。終値だけを見ていては分からない動きを指すときに使います。
実際の数字で見る
終値だけでは見えない値動きの例です。
| 項目 | 値段 |
|---|---|
| 前日終値 | 2,000円 |
| 始値 | 2,020円 |
| ザラ場高値 | 2,180円 |
| ザラ場安値 | 1,930円 |
| 終値 | 2,010円 |
終値だけを見れば、前日比+10円です。ほとんど動いていないように見えます。
しかし実際には、1日で250円(12.5%)の幅で上下しています。
高値で買った人は、その日のうちに11%の含み損を抱えました。安値で買えた人は、4%の含み益です。同じ日に同じ銘柄を買っても、結果はまるで違います。
ローソク足が終値だけでなく高値と安値も描くのは、この情報を残すためです。
ここに注意
ザラ場の値動きを追いかける必要は、長期の投資ではありません。
ザラ場では株価が絶えず動きます。画面を見ていると、「今買うべきか」「今売るべきか」と考えてしまいます。
しかし、その値動きの多くは意味のない揺れです。会社の価値が1時間で3%変わることはありません。変わっているのは、そのとき売買している人の気分です。
数分単位の値動きで利益を狙う手法はデイトレードと呼ばれます。当サイトはこれを扱っていません。理由は次のとおりです。
- 費用(税金・手数料)が回数ぶん積み上がる
- 判断の回数が増えるほど、誤る機会が増える
- 速度で勝負する相手(自動売買)に個人が勝てる場所ではない
当サイトが扱うのは、数か月から数年の単位です。その時間軸では、ザラ場の上下はほとんど関係ありません。
一方で、ザラ場の情報が役に立つ場面もあります。
注文を出すとき、ザラ場の値動きの幅を知っておくと、逆指値の位置を決めやすくなります。
普段のザラ場で3%上下するのが当たり前の銘柄に、2%の逆指値を置けば、通常の揺れで売らされます。 その銘柄の高値と安値の幅を何日か見れば、適切な位置が分かります。
なお、昼休み(11:30〜12:30)に出た材料は、後場が始まる12:30にまとめて反映されます。このとき窓が開くことがあります。決算を昼休みに発表する会社もあるため、注意してください。
関連する言葉
- 寄り付きと大引け 取引の始まりと終わりのこと。この2つの時間帯に売買が集中し、値動きも大きくなる。
- 約定 売買が成立すること。注文を出した時点ではまだ成立していない。
- 板(いた) 買いたい人と売りたい人の注文が、値段ごとに並んでいる一覧表のこと。
- PTS(私設取引システム) 証券取引所の時間外でも株を売買できる仕組み。値段が取引所とずれることがある。
- 最終更新
- 2026-09-16