二番底
一度下げ止まった後、もう一度下げること。最初の反発を底と見て買うと損をする。
ひとことで言うと
一度下げ止まって戻った後、もう一度下げることです。最初の底を「一番底」と呼びます。
もう少しくわしく
大きな下落は、一直線には終わりません。よくある形はこうです。
- 急落する → 一番底
- 「下げすぎだ」という買いが入り、戻す(自律反発)
- しかし悪材料は解消していない → もう一度下げる
- それが二番底
なぜこうなるのか。売りたい人が一度に売り終わらないからです。
- 急落の初日に売る人 … 素早く反応した人
- 戻ったところで売る人 … 「戻ったら売ろう」と待っていた人
2番目の売りが出るため、戻りは続かず、もう一度下げます。
そして二番底が一番底より低いこともあれば、高いこともあります。 低い場合を切り下げ、高い場合を切り上げと呼びます。
実際の数字で見る
| 局面 | 株価 | 高値からの下落 |
|---|---|---|
| 高値 | 2,000円 | — |
| 一番底 | 1,240円 | -38% |
| 戻り | 1,580円 | -21% |
| 二番底 | 1,120円 | -44% |
| その後 | 1,700円 | -15% |
戻りの1,580円で「底を打った」と判断して買った人は、そこから29%の下落を受けます。
最終的に1,700円まで戻るので、待てば利益にはなります。しかしその間に耐えられるかどうかが問題です。29%下げている最中に、多くの人が売ってしまいます。
ここに注意
「二番底を確認してから買う」という言い方は、実際には使えません。
理由は単純です。二番底かどうかは、後にならないと分かりません。
二番底に見えた場所から、さらに三番底、四番底と続くことがあります。2008年の金融危機でも、2020年の急落でも、「もう底だ」と言われた水準から、さらに下げた局面がありました。
では、どうすればよいのか。底を当てようとしないことです。
現実的な方法は2つあります。
1. 分けて買う。
一度に全額を投じず、3回に分けて買います。
| 1回目 | 2回目 | 3回目 | |
|---|---|---|---|
| 投じる額 | 1/3 | 1/3 | 1/3 |
底で全額買えることはありませんが、底を外しても致命傷にならないという利点があります。
2. 業績が底を打ったのを確認してから買う。
株価の底ではなく、決算の底を見ます。売上高と営業利益が下げ止まったことは、決算短信で確認できます。
株価は業績より先に動くと言われますが、それは後から見て分かることです。確認してから動くほうが、外したときの損が小さくなります。
もう一点、覚えておくべきことがあります。
二番底を待ちすぎて、買えないこともあります。
一番底から一度も下げずに上昇していく場合、待っている人は永久に買えません。これを押し目待ちに押し目なしと言います。
底を当てようとする限り、外して損をするか、待ちすぎて買えないかのどちらかになります。当サイトが数か月から数年の時間軸を扱うのは、この当て物から降りるためです。
関連する言葉
- 落ちてくるナイフ 急落中の株を買うことへの戒め。床に落ちて止まるまで拾うな、という言い方。
- セリング・クライマックス 投げ売りが一日に集中し、出来高が跳ね上がって下げ止まる場面。後からしか分からない。
- ダブルトップ ほぼ同じ高さの山を2つ作り、間の谷を割ると下落とされる形。後から名前が付くことが多い。
- 狼狽売り(ろうばいうり) 株価の急落に慌てて、冷静な判断をせずに売ってしまうこと。
- 最終更新
- 2026-09-16