株主総会
会社の重要事項を株主が決める会議。1株でも持っていれば議決権が得られる。
ひとことで言うと
会社の重要なことを、株主が集まって決める会議です。
もう少しくわしく
会社の持ち主は株主です。その持ち主が集まって意思を決める場が株主総会です。
日本の会社は3月決算が多く、6月下旬に集中します。年1回開かれるものを定時株主総会、必要に応じて開かれるものを臨時株主総会と呼びます。
決めることは、法律で定められています。
| 議案の例 | 内容 |
|---|---|
| 役員の選任 | 誰を取締役にするか |
| 配当の額 | いくら配当を出すか |
| 役員報酬の枠 | 役員に払う報酬の上限 |
| 定款の変更 | 会社の基本ルールを変える |
| 合併・会社分割 | 会社の形を変える |
このうち、定款の変更や合併は3分の2以上の賛成が必要です(特別決議)。それ以外は過半数です(普通決議)。
つまり議決権の3分の2を持つ株主は、会社の基本的な形を変えられます。
実際の数字で見る
株主の権利は、持っている割合で変わります。
| 持株比率 | できること |
|---|---|
| 1株以上 | 株主総会に出席し、投票できる |
| 1%以上 | 議案を提案できる |
| 3%以上 | 帳簿を閲覧できる/総会の招集を請求できる |
| 33.4%超 | 特別決議を単独で否決できる |
| 50%超 | 取締役を選べる(経営権) |
| 66.7%超 | 特別決議を単独で可決できる |
TOBで「発行済株式の3分の2以上」を目標にする例が多いのは、この最後の行が理由です。
ここに注意
総会に出席しなくても、議決権は行使できます。むしろ、行使しないことのほうが問題です。
株主総会の案内は、株主に郵送されます。同封されている議決権行使書に賛否を書いて返送するか、インターネットで投票できます。
出席する必要はありません。投票だけなら数分で終わります。
多くの個人株主は、これを行使しません。しかし行使しないことは、会社の提案をそのまま通すことに加担しているのと同じです。
もう一点、投資家として知っておくべきことがあります。
株主総会の招集通知は、会社を知るための良い資料です。
招集通知には、次が載っています。
- 事業報告(1年の振り返り)
- 貸借対照表・損益計算書
- 役員の一覧と、その報酬
- 大株主の一覧
- 議案とその理由
とくに役員の選任議案では、候補者の経歴が書かれています。社外取締役が何人いるか、どういう人物かを確認できます。
招集通知は会社のIRページで公開されており、株主でなくても読めます。
最後に、注意すべき点を1つ。
「お土産」を目的に出席するのは、目的を取り違えています。
かつて多くの会社が出席者に土産物を配りましたが、株主間の公平性の観点から取りやめる会社が増えています。 出席するなら、質疑応答で経営陣の考えを聞くことに価値があります。
なお、権利確定日に株主名簿に載っていなければ、議決権はありません。 3月決算の会社なら、3月末時点の株主が対象です。その後に買っても、その年の総会には参加できません。
関連する言葉
- 議決権 株主総会で投票できる権利。原則として1単元につき1個で、単元未満株には付かない。
- 権利確定日と権利落ち日 配当や優待をもらえる株主が決まる日と、その翌営業日に株価が下がりやすい現象。
- 株主優待 会社が株主に贈る、自社製品や割引券などの品物やサービス。日本独自の慣習。
- プライム・スタンダード・グロース 東京証券取引所の3つの市場区分。会社の規模と成熟度で分かれており、リスクの性格が違う。
- 最終更新
- 2026-09-16