株を学ぶ / 相場の俗語
狼狽売り(ろうばいうり)
株価の急落に慌てて、冷静な判断をせずに売ってしまうこと。
ひとことで言うと
急な下落に驚いて、考える前に売ってしまうことです。
もう少しくわしく
「狼狽」とは、うろたえて取り乱すこと。
朝、株価が10%下がっているのを見た瞬間、理由を確かめる前に売ってしまう。これが狼狽売りです。
株価いちばん恐いのが底のことが多い。売った直後に戻ることがある
厄介なのは、売った後に株価が戻ることが珍しくない点です。
- 市場全体が下げただけで、その会社に問題はなかった
- 一時的なニュースで、翌日には訂正された
- 大口の売り注文が一度出ただけだった
下がった理由を確かめずに売ったため、本来は持ち続けるべき株を手放してしまう。 これが狼狽売りの損失です。
実際の数字で見る
損切りと狼狽売りは、行動としては同じ「売る」です。違いは中身にあります。
| 損切り | 狼狽売り | |
|---|---|---|
| いつ決めたか | 買う前 | 下がった瞬間 |
| 理由 | 決めた線に達した | 怖くなった |
| 下落の原因 | 確認済み | 確認していない |
| 結果 | 想定内の損 | 後悔することが多い |
同じ売却でも、事前に決めた線で売るのが損切り、その場の感情で売るのが狼狽売りです。
ここに注意
狼狽売りを防ぐ方法は、売り方ではなく買い方にあります。
慌てるのは、たいてい次のどちらかが原因です。
① 買った理由を説明できない なぜ買ったのかが曖昧だと、下がったときに判断の基準がありません。基準がなければ、値動きに振り回されるしかありません。
② 金額が大きすぎる 生活に必要なお金や、失うと困る金額を入れていると、少しの下落でも冷静でいられません。余裕資金で投資すべきと言われるのは、精神的な余裕が判断の質を決めるからです。
下落局面でやるべきことは単純です。「下がった理由は何か」を確認する。 会社の問題なら売る判断もあり得ます。市場全体の下げなら、慌てる理由はありません。
関連する言葉
- 損切り(ロスカット) 損が出ている株を売って、損失を確定させること。傷が広がる前に止める行為。
- 高値掴み(たかねづかみ) 株価が一番高いところで買ってしまい、その後の下落に巻き込まれること。
- 握力(あくりょく) 株価が動いても売らずに持ち続ける精神力のこと。「握力が強い」などと使う。
- 行ってこい 大きく上がった後、結局もとの値段まで戻ること。何も起きなかったのと同じ結果になる。
- 最終更新
- 2026-09-16