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株を学ぶ / チャート

パーフェクトオーダー

短期・中期・長期の移動平均線が順に並んだ状態。並んだと分かるのは上げた後。

ひとことで言うと

短期・中期・長期の移動平均線が、上から順にきれいに並んだ状態です。

もう少しくわしく

移動平均線を3本引きます。よく使われるのは5日・25日・75日です。

パーフェクトオーダー短期・中期・長期の平均線が、上から順にきれいに並んだ状態。 この区間が並んでいる 株価 5日線 25日線 75日線
株価5日線25日線75日線上から5日線・25日線・75日線の順。この並びは上げが続いた後にしか現れない
帯の区間では、5日線が25日線の上、25日線が75日線の上に並んでいる。説明のための模式図です。実在の銘柄・企業の数値ではありません。

この3本が、上から短い順に並んだ状態をパーフェクトオーダーといいます。

並び 状態
5日線 > 25日線 > 75日線 上昇のパーフェクトオーダー
5日線 < 25日線 < 75日線 下降のパーフェクトオーダー

なぜこの並びに意味があるのか。移動平均線の性質から分かります。

移動平均線は、過去の株価の平均です。

線 何の平均か
5日線 直近5日。いまの値段に近い
25日線 直近25日
75日線 直近75日。かなり前の値段を含む

5日線が75日線より上にあるということは、最近の値段が、3か月前の値段より高いということです。

3本が順に並ぶのは、その関係がどの期間で見ても成り立っている状態です。つまり、上げが一定期間続いていることを表します。

実際の数字で見る

3本の値を並べると、状態がはっきりします。

上昇のパーフェクトオーダー

線 値
5日線 1,180円
25日線 1,120円
75日線 1,040円

上から順に並んでいます。

崩れかけた状態

線 値
5日線 1,100円
25日線 1,120円
75日線 1,040円

5日線が25日線を下回りました。この時点でパーフェクトオーダーではありません。

順番が崩れるのは、短い線からです。直近の値段の変化を、いちばん速く反映するためです。

崩れる順番 意味
1. 5日線が25日線を下回る 短期の勢いが落ちた
2. 5日線が75日線を下回る 中期にも影響
3. 25日線が75日線を下回る デッドクロス。流れが変わったとされる

ここに注意

この並びが完成するのは、上げた後です。先に教えてはくれません。

移動平均線は、過去の平均です。平均が並ぶには、その前に株価が上げている必要があります。

順番 出来事
1 株価が上げる
2 5日線が上を向く
3 25日線が追いつく
4 パーフェクトオーダーが完成

4の時点では、すでに上げた後です。 ここから買うのは、上げた後に買うということです。

それが悪いとはかぎりません。流れに乗る(順張り)という考え方です。しかし「安く買える合図」ではありません。

もう3つ、注意点があります。

1. 期間の組み合わせに決まりはありません。

5日・25日・75日はよく使われますが、根拠のある数字ではありません。 週足なら13週・26週・52週を使う人もいます。

期間を変えれば、パーフェクトオーダーになる時期も変わります。 過去のチャートに合う期間を探せば、必ず見つかります。これはカーブフィッティングです。

2. 横ばいでは何度も崩れます。

方向のない相場では、3本の線が絡み合います。並んだと思ったらすぐ崩れることが続きます。

DMIのADXなどで、流れがあるかを先に確かめる使い方がよくされます。

3. 崩れても、すぐ下げるとはかぎりません。

5日線が25日線を下回っただけなら、押し目であることもあります。上げの途中で一時的に崩れ、また並び直すことは普通にあります。

「崩れたから売る」とすると、押し目のたびに売ることになります。

そのうえで、この状態の意味を書いておきます。

パーフェクトオーダーは、予測ではなく状態の説明です。

「いま上げが続いている」と分かるだけです。それがいつまで続くかは、この並びからは分かりません。

持っている株がこの状態なら、あわてて売る理由がないとは言えます。逆に、この状態が崩れたら、持ち続ける理由を確かめ直す合図にはなります。

売買の合図ではなく、いまどういう状態かを知るための言葉として使ってください。

関連する言葉

  • 移動平均線 過去一定期間の終値を平均してつないだ線。株価の方向をならして見るために使う。
  • ゴールデンクロス 短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けること。上昇のサインとされる。
  • デッドクロス 短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けること。下落のサインとされる。
  • DMI(+DI・−DI・ADX) 上げと下げのどちらが優勢かと、流れのはっきりさを測る指標。向きと強さを分けて見る。
  • トレンドライン 安値どうし、高値どうしを結んだ斜めの線。どの2点を選ぶかで傾きが変わる。
最終更新
2026-09-17