三角保ち合い
高値が下がり安値が上がって値幅が狭まる形。いずれ抜けるが、方向は分からない。
ひとことで言うと
高値が少しずつ下がり、安値が少しずつ上がって、値幅が狭まっていく形です。
もう少しくわしく
保ち合いとは、上にも下にも決着がつかない状態のこと。その値幅が三角形に狭まっていくので三角保ち合いです。トライアングルとも呼ばれます。
なぜ狭まるのか。買いたい人と売りたい人が、互いに歩み寄っているからです。
- 売りたい人 … 「もっと高く売りたい」→ だんだん値段を下げて出す
- 買いたい人 … 「もっと安く買いたい」→ だんだん値段を上げて出す
両者が近づくと、値幅は狭くなります。そしてどちらかが折れた時点で、一気に動きます。
形には種類があります。
| 種類 | 上辺 | 下辺 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 対称三角形 | 下がる | 上がる | 方向は読めない |
| 上昇三角形 | 水平 | 上がる | 上に抜けやすいとされる |
| 下降三角形 | 下がる | 水平 | 下に抜けやすいとされる |
上昇三角形は「その値段で必ず売りが出るが、下値は切り上がっている」状態です。買う側の力が強いと読まれます。
実際の数字で見る
対称三角形の値幅の縮まり方です。
| 時期 | 高値 | 安値 | 値幅 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 1,220円 | 980円 | 240円 |
| 4週目 | 1,160円 | 1,040円 | 120円 |
| 7週目 | 1,120円 | 1,080円 | 40円 |
| 8週目 | 1,180円 | — | 上に抜けた |
値幅が240円から40円まで狭まった後、一気に抜けました。
この形では「三角形の高さ(240円)だけ、抜けた方向に動く」という見方があります。1,120円 + 240円 = 1,360円が目安、という考え方です。
ただしこれも経験則であり、保証はありません。
ここに注意
「いずれ抜ける」ことは確かですが、どちらに抜けるかは分かりません。
ここが最も重要な点です。値幅が狭まれば、いつかは抜けます。しかし上か下かを、形は教えてくれません。
「上昇三角形だから上に抜ける」という説明をよく見ますが、これはそう抜けた事例が記憶に残りやすいという面があります。反対に抜けた事例も存在します。
もう2つ、実務的な注意があります。
1. だましが多い。
狭い範囲で動いている状態では、少し抜けたように見えてすぐ戻ることが頻繁に起きます。抜けた瞬間に飛び乗ると、戻る動きをそのまま受けます。
対処として、次のような確認が使われます。
ただし、これらを確認してから動けば、その分だけ不利な値段で入ることになります。確実さと有利さは引き換えです。
2. 三角形はどこにでも描ける。
高値と安値をどう選ぶかで、線の傾きは変わります。自分が見たい形に合わせて線を引くことができてしまいます。
これはトレンドラインと同じ問題です。誰が引いても同じになる線ではありません。
当サイトは、チャートの形を銘柄の抽出条件に使っていません。誰が計算しても同じ結果になる数値だけを使う方針のためです。
なお、値幅が狭まる状態はボリンジャーバンドでも見えます。バンドの幅が縮むこと(スクイーズ)は、三角保ち合いと同じ現象を別の形で示したものです。
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- 最終更新
- 2026-09-16