配当性向
会社が稼いだ利益のうち、何%を配当として株主に配ったかを示す割合。
ひとことで言うと
稼いだお金のうち、どれだけを株主に配ったかの割合です。
もう少しくわしく
月に30万円稼ぐ人が、10万円を家族に渡し、20万円を貯金するとします。渡した割合は3分の1。
会社も同じです。1年の利益のうち、いくらを配当に回し、いくらを会社に残すか。配当に回した割合が配当性向です。
日本企業の平均はおおむね30〜40%です。
- 低い(20%以下) … 利益を事業の拡大に使っている。成長中の会社に多い
- 普通(30〜50%) … 配当と成長のバランスをとっている
- 高い(80%以上) … 稼ぎのほとんどを配ってしまっている
実際の数字で見る
| 1株あたりの利益(EPS) | 200円 |
| 1株あたりの配当 | 60円 |
| 配当性向(60 ÷ 200) | 30% |
稼いだうち3割を配り、7割を会社に残しています。標準的な水準です。
ここに注意
100%を超えている会社は、稼ぎ以上に配っています。
これは貯金を取り崩して配当を出している状態です。一時的な事情(その年だけ利益が落ちた、記念配当を出した)なら問題ありませんが、何年も続けられることではありません。
配当利回りが高い銘柄を見つけたら、必ず配当性向を確認してください。 利回り5%でも配当性向が120%なら、その配当は近いうちに減らされる可能性が高い。逆に利回り3%で配当性向30%なら、まだ増やす余地があります。
「利回りの高さ」より「その配当が続くかどうか」が重要です。
この数字を、実際の上場企業で見る
いま決算の数字がそろっている上場企業2,889社で見ると、配当性向の真ん中(中央値)は37.1%です。
半分の会社が26.8%から53.3%のあいだに入っています。
極端に大きい・小さい値の会社(上下5%ずつ、計290社)は、図が読めなくなるため図からは外しています。上の中央値や範囲には含めています。
業種によって「ふつう」が違う
配当性向の中央値が高い業種と低い業種です(配当性向が出ている会社が10社以上ある業種のみ)。 同じ数字でも、業種によって高い・低いの意味が変わります。
| 業種 | 中央値 | 社数 |
|---|---|---|
| 証券・商品先物取引業 | 57.1% | 32社 |
| 医薬品 | 50.0% | 36社 |
| 保険業 | 46.0% | 12社 |
| ⋮ | ||
| 電気・ガス業 | 24.8% | 24社 |
| 陸運業 | 30.3% | 55社 |
| 海運業 | 30.9% | 11社 |
よく知られた会社は、どのあたりにいるか
時価総額の大きい順に5社。業績の良し悪しで選んだものではありません。
| 会社 | 配当性向 | 全体の中での位置 |
|---|---|---|
| トヨタ自動車 | 32.2% | 下位39% |
| 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 40.3% | 上位43% |
| リクルートホールディングス | 7.1% | 下位1% |
| ソフトバンクグループ | 3.1% | 下位1% |
| アドバンテスト | 11.5% | 下位4% |
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配当利回りが高い会社
株を持っているだけで毎年もらえるお金(配当)が、株価に対して多い順です。
利回りが高いのは、株価が下がったからという場合もあります。業績が悪化して株価が下がれば、計算上の利回りは上がります。配当が来年も同じとは限りません。
関連する言葉
- 配当利回り 今の株価で買った場合、1年でもらえる配当が何%にあたるかを示す数字。
- 減配(げんぱい) 会社が配当を前年より減らすこと。株価が大きく下がる要因になりやすい。
- EPS(1株あたり利益) 会社の利益を株の数で割った数字。株1つが1年でいくら稼いだかを表す。
- 最終更新
- 2026-09-16