VWAP(出来高加重平均)
出来高で重みをつけた平均値段。機関投資家が売買の巧拙を測る基準に使う。
ひとことで言うと
その日に売買が成立した値段を、出来高で重みをつけて平均した値です。
もう少しくわしく
ブイワップと読みます。Volume Weighted Average Price の略です。
VWAP = 売買代金の合計 ÷ 出来高の合計
普通の平均との違いは、出来高で重みをつけることです。
| 時刻 | 値段 | 出来高 |
|---|---|---|
| 9:00 | 1,000円 | 180万株 |
| 10:00 | 1,020円 | 20万株 |
| 11:00 | 1,010円 | 20万株 |
単純平均は (1,000+1,020+1,010)÷3 = 1,010円 です。
VWAPは (1,000×180 + 1,020×20 + 1,010×20) ÷ 220 = 約1,003.6円 になります。
180万株という大量の売買があった1,000円のほうが、実態に近いためです。
つまりVWAPは、その日にほとんどの人が売買した値段を表します。
実際の数字で見る
VWAPは、売買の巧拙を測る基準として使われます。
| 自分の約定値 | VWAP | 評価 | |
|---|---|---|---|
| 買った場合 | 1,002円 | 1,010円 | VWAPより安く買えた。良い |
| 売った場合 | 1,002円 | 1,010円 | VWAPより安く売った。悪い |
機関投資家は、大きな注文を1日かけて執行します。そのとき「VWAPより有利に執行できたか」で担当者や証券会社の仕事を評価します。
VWAP保証取引という商品もあります。証券会社が「その日のVWAPで約定させる」と約束するものです。
ここに注意
VWAPは、当日のうちに確定しません。終わるまで動き続けます。
VWAPは「その日の始まりからの累計」で計算されます。9時30分時点のVWAPと、15時30分時点のVWAPは別の値です。
そのため、日中に見ているVWAPは途中経過です。
| 時刻 | VWAP |
|---|---|
| 9:30 | 1,004円 |
| 12:00 | 1,008円 |
| 15:30(確定) | 1,012円 |
「VWAPより安いから買い」と判断しても、引けまでにVWAPのほうが下がることがあります。
そして最も重要な点です。
VWAPは、個人投資家にはあまり意味がありません。
理由は2つです。
1. 個人の注文は1回で終わる。
100株の注文なら、一瞬で約定します。1日かけて執行する必要がないため、VWAPと比べる意味がありません。
VWAPが意味を持つのは、1日の出来高の何%にもなる大口注文を、市場に影響を与えずに執行したい場合です。
2. 当サイトが扱う時間軸では関係ない。
当サイトは数か月から数年の投資を扱っています。その時間軸では、買った日の値段がVWAPより2円高かったかどうかは、結果にほとんど影響しません。
3年で株価が2倍になるかどうかのほうが、はるかに大きい話です。
一方、知っておく価値はあります。
チャート上のVWAPを見れば、その日に多くの人が買った値段の水準が分かります。その水準を上回っていれば、その日に買った人の多くが含み益の状態にある、と読めます。
ただしそれは当日だけの話です。翌日には、また新しいVWAPが始まります。
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- 最終更新
- 2026-09-16