ゴールデンクロス
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けること。上昇のサインとされる。
ひとことで言うと
短い期間の平均線が、長い期間の平均線を下から追い抜くことです。上昇のサインとされます。
もう少しくわしく
25日移動平均線(短期)と、75日移動平均線(中期)を並べます。
下落していた局面では、短期線が長期線の下にあります。ここから株価が上がり始めると、反応の速い短期線が先に上を向き、やがて長期線を下から突き抜けます。
これがゴールデンクロスです。「最近買った人の平均買値が、少し前に買った人の平均買値を上回った」ことを意味します。
逆に短期線が長期線を上から下に抜けるのが デッドクロス で、下落のサインとされます。
実際の数字で見る
| 時点 | 25日線 | 75日線 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 1か月前 | 980円 | 1,060円 | 短期が下(下落局面) |
| 2週間前 | 1,020円 | 1,040円 | 接近 |
| 今日 | 1,055円 | 1,048円 | ゴールデンクロス発生 |
ここに注意
ゴールデンクロスが出た時点では、株価はすでにかなり上がっています。
移動平均線は過去の平均なので、実際の値動きより遅れます。クロスが確認できたときには、底値から20〜30%上昇済みということが珍しくありません。サインを見てから買うのは、その時点で高値掴みに近い行動です。
さらに厄介なのが だまし です。クロスした直後に反転して下落し、すぐデッドクロスに戻る。横ばい相場では、この空振りが何度も繰り返されます。
そのたびに買って売っていると、手数料と小さな損だけが積み上がります。
ゴールデンクロスは「上昇の流れが確認された」という事後の目印として見るべきもので、単独で買いの根拠にはなりません。 出来高が伴っているか、業績が改善しているか、といった別の材料とあわせて判断してください。
「サインが出たから買う」は、株で最も損をしやすい考え方の一つです。
この5年の日本株で、確かめてみた
25日線が75日線を下から上に抜けたのは14,025回(2,516銘柄)ありました。
約1か月後に市場全体を上回っていたのは49.1%。半分とほとんど変わりません。
抜けた時点で、株価はその前75営業日の最安値から、中央値で15.1%上がっていました。20%以上上がっていたものが34.5%あります。
20営業日以内に25日線が75日線を再び下に抜けた(だまし)のは、16.1%でした。
抜けた後、市場全体と比べてどうだったか
| 比べた時点 | 件数 | 市場全体を上回った割合 | 市場全体との差(中央値) |
|---|---|---|---|
| 約1か月後(20営業日) | 13,879件 | 49.1% | -0.2% |
| 約3か月後(60営業日) | 13,364件 | 50.0% | 0.0% |
年ごとに見ると
約1か月後で比べています。30件に満たない年は出していません。
| 起きた年 | 件数 | 市場全体を上回った割合 |
|---|---|---|
| 2022年 | 2,996件 | 44.8% |
| 2023年 | 2,704件 | 51.0% |
| 2024年 | 3,057件 | 50.0% |
| 2025年 | 2,877件 | 50.7% |
| 2026年 | 2,245件 | 49.0% |
- 定義は、このページの本文と同じです。都合のよい期間や条件に変えて数え直すことはしていません。
- 「市場全体」は、同じ日に始めた全銘柄の値動きの中央値です。相場全体が上がった時期なら、何をしても「上がった」になるため、それと比べています。
- 数えたのは、ふだんから売買されている銘柄だけです(前日までの25営業日の売買代金の平均が1億円以上。ETFなどは除く)。
- 途中で上場をやめた会社も、やめるまでの株価は含めています。直近60営業日に起きたものは、まだ結果が出ていないため数えていません。
- いちばん多く起きた日は2025年5月19日で、57件(全体の0.4%)でした。同じ日に一斉に起きたものは、件数ほど別々の結果ではありません。
- 比べる日に株価が無かったもの(上場廃止や売買停止など)が40件あり、結果が出ないため数えていません。
- 売買の手数料や税金は含めていません。過去5年の結果で、この先のことは分かりません。当サイトは、この結果を銘柄を選ぶ条件には使っていません。
関連する言葉
- デッドクロス 短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けること。下落のサインとされる。
- 移動平均線 過去一定期間の終値を平均してつないだ線。株価の方向をならして見るために使う。
- だまし 買いや売りのサインが出たのに、直後に反対方向へ動いてしまうこと。
- 高値掴み(たかねづかみ) 株価が一番高いところで買ってしまい、その後の下落に巻き込まれること。
- 最終更新
- 2026-09-16