カブシルベ KABUSHIRUBE
株を学ぶ / 売買の手法

損切り(ロスカット)

損が出ている株を売って、損失を確定させること。傷が広がる前に止める行為。

ひとことで言うと

負けを認めて売ることです。株で最も難しく、最も大事な行為です。

もう少しくわしく

1,000円で買った株が900円になりました。ここで売れば1万円の損が確定します(100株の場合)。

売らなければ損は確定しません。だから多くの人は待ちます。「戻るかもしれない」と。

ところが株価は800円、700円と下がっていきます。900円で切っていれば1万円の損で済んだものが、3万円になります。

損切りとは、この連鎖を途中で止める行為です。

理屈は単純ですが、実行は難しい。人間は損を確定させることに強い抵抗を感じるためです。含み損のうちは「まだ負けていない」と思えるからです。

実際の数字で見る

損失が大きくなるほど、取り返すのに必要な上昇率は跳ね上がります。

損失 元に戻すのに必要な上昇
-10% +11%
-20% +25%
-30% +43%
-50% +100%
-70% +233%
損失の深さと、元に戻すのに必要な上昇率損失が深くなるほど、元の値段に戻すために必要な上昇率が跳ね上がることを示した図。 -10% 損失 11% 必要な上昇 -10%で売った -30% 損失 43% 必要な上昇 -30%まで待った -50% 損失 100% 必要な上昇 -50%まで待った %
元に戻すのに必要な上昇率。損が深いほど跳ね上がる
損失が深くなるほど、元の値段に戻すために必要な上昇率は跳ね上がります。-50%を取り戻すには2倍にならなければいけません。説明のための模式図です。実在の銘柄・企業の数値ではありません。

半分になった株を元に戻すには、2倍にならなければいけません。 これが「早く切れ」と言われる理由です。

ここに注意

損切りは、買う前に決めておくものです。

下がってから「どこで切ろうか」と考え始めると、まず切れません。そのときには「もう少し待てば」という気持ちが判断を支配しています。

買う前に決めるべきは次の2つです。

  • いくらまで下がったら売るか(例:買値から10%下)
  • その理由(分析が外れたと判断できる水準はどこか)

決めた線を守れないなら、逆指値注文を使って自動で売る方法もあります。感情を挟まずに実行できます。

ただし、機械的に切ればいいというものでもありません。 少し下がるたびに切っていると、手数料と小さな損が積み重なります(損切り貧乏)。自分の決めた線を、根拠をもって引くことが肝心です。

関連する言葉

  • 塩漬け(しおづけ) 損が出た株を売るに売れず、長期間持ち続けてしまう状態のこと。
  • ナンピン(難平) 買った株が下がったとき、さらに買い増して平均の取得価格を下げる手法。初心者が資産を失う最大の原因でもある。
  • 退場(たいじょう) 資金を失い、株式投資そのものから撤退すること。
  • 逆指値 「この値段まで下がったら売る」と先に決めておく注文。損切りを自動化できる。
最終更新
2026-09-16