アイランドリバーサル(島返し)
上下を窓に挟まれ、周りから切り離された数日ぶんの足。そこで買った人は全員が含み損になる。
ひとことで言うと
上と下を窓に挟まれて、周りの値動きから切り離された部分のことです。
もう少しくわしく
窓とは、前日の値幅と当日の値幅がまったく重ならず、チャートに空白ができることです。
その窓が、同じ値段の帯で2回できると、間の足が孤立します。
- 窓を開けて上に飛ぶ
- 高い値段で数日、売買される
- また窓を開けて下に落ちる
この2の部分が、島のように浮いて見えます。だから島(アイランド)、向きが反対になるのでリバーサル(転換)です。
逆に、下に窓を開けて落ち、数日そこで売買され、また窓を開けて上に戻る形もあります。この場合は底での島です。
実際の数字で見る
図の値で確かめます。
| 値段 | |
|---|---|
| 島に入る前の高値 | 113.1円 |
| 島に入った日の安値 | 121.0円 |
| 島から出る前日の安値 | 125.1円 |
| 島から出た日の高値 | 114.0円 |
2つの空白ができています。
| 窓 | 空白の範囲 |
|---|---|
| 上の窓 | 113.1円 〜 121.0円 |
| 下の窓 | 114.0円 〜 125.1円 |
この値段では、一度も売買が成立していません。
そして島の安値は121.0円、島の外の高値は114.0円です。
島で売買した人は、全員が121円以上で買っています。そして株価は114円以下に落ちています。
島にいる人は、例外なく含み損です。 これがこの形のいちばんの特徴です。
ここに注意
この形が分かるのは、2つ目の窓が開いたあとです。
1つ目の窓が開いた時点では、ただの窓です。それが島になるかどうかは、後から決まります。
| 時点 | 分かること |
|---|---|
| 1つ目の窓 | 窓が開いた、としか言えない |
| 数日の売買 | まだ何も決まっていない |
| 2つ目の窓 | ここでようやく島だと分かる |
2つ目の窓が開いた時点で、すでに大きく下げています。 上の例では、高値128円から114円まで、11%落ちています。
「島になったから売る」という判断は、11%下げた後の判断です。
もう3つ、知っておいてください。
1. 島が埋まることがあります。
窓は埋まることがあります。下の窓が埋まれば、島は島でなくなります。 形は後から消えます。
2. 出来高を必ず見てください。
島の部分で出来高が多いなら、そこで買った人が多いということです。
その人たちは、株価が121円あたりに戻ってきたときに「やれやれ」で売ります。 この売りが、戻りを止める壁になります。
島の出来高が少なければ、壁も薄くなります。価格帯別出来高で確かめられます。
3. 決算や材料の翌日に起きやすい形です。
窓は、取引時間外に何かがあったときにできます。決算発表、業績修正、大きなニュースです。
つまり島の正体は、「良い知らせで飛び、悪い知らせで落ちた」という出来事そのものです。
形の名前を覚えることより、その数日に何があったかを適時開示で確かめるほうが、はるかに役に立ちます。
最後に、この形を見たときにすべきことを書いておきます。
島の値段帯で自分が買っていないかを確かめてください。
買っていれば、あなたも島の住人です。そして島の住人は全員が含み損を抱えており、戻ってきたら売りたいと思っています。
同じことを考えている人が、あなたの上にも下にもいます。その状態で「戻るまで待つ」と決めるなら、戻りが重くなることを承知のうえで決めてください。
関連する言葉
- 窓(ギャップ) チャートに現れる空白。前日の値段と当日の値段が離れて取引が始まったときにできる。
- 高値掴み(たかねづかみ) 株価が一番高いところで買ってしまい、その後の下落に巻き込まれること。
- 価格帯別出来高 どの値段でよく売買されたかを示す。多く売買された値段には、そこで買った人が多く残る。
- 支持線と抵抗線 何度も反発している下値と、跳ね返されている上値に引く線。多くの人が意識するため機能する。
- やれやれ売り 買値まで戻ってほっとして売ること。戻り待ちの売りが上値を重くする。
- 最終更新
- 2026-09-18