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株を学ぶ / チャート

アイランドリバーサル(島返し)

上下を窓に挟まれ、周りから切り離された数日ぶんの足。そこで買った人は全員が含み損になる。

ひとことで言うと

上と下を窓に挟まれて、周りの値動きから切り離された部分のことです。

もう少しくわしく

窓とは、前日の値幅と当日の値幅がまったく重ならず、チャートに空白ができることです。

その窓が、同じ値段の帯で2回できると、間の足が孤立します。

アイランドリバーサル窓を開けて上げ、数日そこで売買したあと、また窓を開けて下げ、島が孤立する形。 島(前後から切り離された部分) 窓 窓
上下を窓に挟まれ、周りの値動きから切り離された部分が島。ここで買った人は、全員が含み損を抱えている
上に窓を開けて上げ、数日そこで売買したあと、また窓を開けて下げた形。間の5本が島になっている。説明のための模式図です。実在の銘柄・企業の数値ではありません。
  1. 窓を開けて上に飛ぶ
  2. 高い値段で数日、売買される
  3. また窓を開けて下に落ちる

この2の部分が、島のように浮いて見えます。だから島(アイランド)、向きが反対になるのでリバーサル(転換)です。

逆に、下に窓を開けて落ち、数日そこで売買され、また窓を開けて上に戻る形もあります。この場合は底での島です。

実際の数字で見る

図の値で確かめます。

値段
島に入る前の高値 113.1円
島に入った日の安値 121.0円
島から出る前日の安値 125.1円
島から出た日の高値 114.0円

2つの空白ができています。

窓 空白の範囲
上の窓 113.1円 〜 121.0円
下の窓 114.0円 〜 125.1円

この値段では、一度も売買が成立していません。

そして島の安値は121.0円、島の外の高値は114.0円です。

島で売買した人は、全員が121円以上で買っています。そして株価は114円以下に落ちています。

島にいる人は、例外なく含み損です。 これがこの形のいちばんの特徴です。

ここに注意

この形が分かるのは、2つ目の窓が開いたあとです。

1つ目の窓が開いた時点では、ただの窓です。それが島になるかどうかは、後から決まります。

時点 分かること
1つ目の窓 窓が開いた、としか言えない
数日の売買 まだ何も決まっていない
2つ目の窓 ここでようやく島だと分かる

2つ目の窓が開いた時点で、すでに大きく下げています。 上の例では、高値128円から114円まで、11%落ちています。

「島になったから売る」という判断は、11%下げた後の判断です。

もう3つ、知っておいてください。

1. 島が埋まることがあります。

窓は埋まることがあります。下の窓が埋まれば、島は島でなくなります。 形は後から消えます。

2. 出来高を必ず見てください。

島の部分で出来高が多いなら、そこで買った人が多いということです。

その人たちは、株価が121円あたりに戻ってきたときに「やれやれ」で売ります。 この売りが、戻りを止める壁になります。

島の出来高が少なければ、壁も薄くなります。価格帯別出来高で確かめられます。

3. 決算や材料の翌日に起きやすい形です。

窓は、取引時間外に何かがあったときにできます。決算発表、業績修正、大きなニュースです。

つまり島の正体は、「良い知らせで飛び、悪い知らせで落ちた」という出来事そのものです。

形の名前を覚えることより、その数日に何があったかを適時開示で確かめるほうが、はるかに役に立ちます。

最後に、この形を見たときにすべきことを書いておきます。

島の値段帯で自分が買っていないかを確かめてください。

買っていれば、あなたも島の住人です。そして島の住人は全員が含み損を抱えており、戻ってきたら売りたいと思っています。

同じことを考えている人が、あなたの上にも下にもいます。その状態で「戻るまで待つ」と決めるなら、戻りが重くなることを承知のうえで決めてください。

関連する言葉

  • 窓(ギャップ) チャートに現れる空白。前日の値段と当日の値段が離れて取引が始まったときにできる。
  • 高値掴み(たかねづかみ) 株価が一番高いところで買ってしまい、その後の下落に巻き込まれること。
  • 価格帯別出来高 どの値段でよく売買されたかを示す。多く売買された値段には、そこで買った人が多く残る。
  • 支持線と抵抗線 何度も反発している下値と、跳ね返されている上値に引く線。多くの人が意識するため機能する。
  • やれやれ売り 買値まで戻ってほっとして売ること。戻り待ちの売りが上値を重くする。
最終更新
2026-09-18