RSI(相対力指数)
買われすぎ・売られすぎを0〜100で示す指標。上昇が続くあいだは高いまま張り付く。
ひとことで言うと
直近の値動きのうち、上がった分が何割を占めるかを0〜100で表した数字です。
もう少しくわしく
RSIは Relative Strength Index の略です。計算は次のとおりです。
RSI = 値上がり幅の合計 ÷(値上がり幅の合計 + 値下がり幅の合計)× 100
期間は14日が標準です。
たとえば直近14日のうち、値上がりの合計が90円、値下がりの合計が30円だったとします。
RSI = 90 ÷(90 + 30)× 100 = 75
意味はこうなります。
| RSI | 状態 |
|---|---|
| 100に近い | 期間中、ほぼ上げ続けた |
| 50 | 上げと下げが同じくらい |
| 0に近い | 期間中、ほぼ下げ続けた |
一般に70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎの目安とされます。
実際の数字で見る
14日間の値動きを2つ比べます。
| A | B | |
|---|---|---|
| 値上がり幅の合計 | 120円 | 40円 |
| 値下がり幅の合計 | 20円 | 100円 |
| RSI | 85.7 | 28.6 |
Aは「ほとんど上げ続けた」、Bは「ほとんど下げ続けた」状態です。
ここで押さえてほしいのは、RSIは株価そのものの高さを見ていないということです。見ているのは値動きの向きの偏りだけです。
株価が1,000円でも100円でも、上げ下げの比率が同じならRSIは同じ数字になります。
ここに注意
「70を超えたから売り」は成り立ちません。強い上昇では、RSIは70以上に張り付いたまま数週間動きません。
これがRSIで最も損をしやすい点です。
上昇が続いているということは、値上がり幅が値下がり幅を上回り続けているということです。その状態ではRSIは高いままになります。 定義上そうなります。
RSIが70を超えたところで売ると、そこからさらに上がる場面をすべて逃します。 逆にRSIが30を割ったところで買うと、下げ続ける株を買うことになります。
RSIが効きやすいのは、株価が一定の範囲で上下している局面です。上昇や下落の流れが明確に出ている局面では、判断を誤らせる側に働きます。
もう一つ、期間による違いがあります。
| 期間 | 性質 |
|---|---|
| 9日 | 細かく反応する。だましが増える |
| 14日 | 標準 |
| 25日 | 反応が鈍い。大きな流れを見る |
どの期間を使うかで、70を超えるタイミングは変わります。 自分に都合のよい期間を選べば、どんな主張でも作れてしまいます。
当サイトは、RSIを銘柄の抽出条件に使っていません。理由は、過去の値動きの偏りであって、会社の中身とは無関係だからです。RSIが30でも、業績が悪化していれば株価はさらに下がります。
RSIは「今どれくらい一方向に動いたか」を測る道具です。この先どう動くかを教えるものではありません。
この5年の日本株で、確かめてみた
RSI(14日)が70以上に入ったのは65,508回、30以下に入ったのは58,956回ありました。
70以上が続いた日数は、中央値で2営業日。10営業日(約2週間)以上続いたのは10.8%で、最も長いものは48営業日でした。
70以上に入った銘柄が約1か月後に市場全体を上回っていたのは49.4%、30以下に入った銘柄では50.9%です。
70以上に入った後
| 比べた時点 | 件数 | 市場全体を上回った割合 | 市場全体との差(中央値) |
|---|---|---|---|
| 約1か月後(20営業日) | 64,533件 | 49.4% | -0.1% |
| 約3か月後(60営業日) | 62,158件 | 51.5% | +0.5% |
30以下に入った後
| 比べた時点 | 件数 | 市場全体を上回った割合 | 市場全体との差(中央値) |
|---|---|---|---|
| 約1か月後(20営業日) | 57,509件 | 50.9% | +0.2% |
| 約3か月後(60営業日) | 55,558件 | 50.6% | +0.2% |
- 定義は、このページの本文と同じです。都合のよい期間や条件に変えて数え直すことはしていません。
- 「市場全体」は、同じ日に始めた全銘柄の値動きの中央値です。相場全体が上がった時期なら、何をしても「上がった」になるため、それと比べています。
- 数えたのは、ふだんから売買されている銘柄だけです(前日までの25営業日の売買代金の平均が1億円以上。ETFなどは除く)。
- 途中で上場をやめた会社も、やめるまでの株価は含めています。直近60営業日に起きたものは、まだ結果が出ていないため数えていません。
- 70以上に入ったのがいちばん多く起きた日は2024年8月26日で、1,157件(全体の1.8%)でした。同じ日に一斉に起きたものは、件数ほど別々の結果ではありません。
- 30以下に入ったのがいちばん多く起きた日は2024年8月5日で、537件(全体の0.9%)でした。同じ日に一斉に起きたものは、件数ほど別々の結果ではありません。
- 比べる日に株価が無かったもの(上場廃止や売買停止など)が721件あり、結果が出ないため数えていません。
- 売買の手数料や税金は含めていません。過去5年の結果で、この先のことは分かりません。当サイトは、この結果を銘柄を選ぶ条件には使っていません。
関連する言葉
- MACD(マックディー) 2本の平均線の差から流れの変わり目を見る指標。反応は速いが、だましも多い。
- 移動平均線 過去一定期間の終値を平均してつないだ線。株価の方向をならして見るために使う。
- ボリンジャーバンド 移動平均線の上下に、値動きの散らばりに応じた幅の線を引いた指標。幅の伸び縮みを見る。
- 押し目(おしめ) 上昇が続いている途中で起きる、一時的な下げのこと。買いの機会とされる。
- 最終更新
- 2026-09-16