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株を学ぶ / 売買の用語

逆日歩

空売りが増えて株が足りなくなったときに発生する費用。金額が事前に分からない。

ひとことで言うと

空売りが増えて借りる株が足りなくなったとき、余分に払うことになる費用です。

もう少しくわしく

正式には品貸料(しながしりょう)と言います。

空売りをするには、株を借りる必要があります。その株は、証券金融会社が調達します。

しかし借りたい人が多すぎると、株が足りなくなります。 そこで証券金融会社は、機関投資家などから株を調達するための入札を行います。そこで決まった料率が逆日歩です。

状況 逆日歩
株が十分にある 発生しない(0円)
借り手が多く、株が不足 発生する
極端に不足 1株あたり数円〜数十円

払うのは空売りをしている側、受け取るのは信用で買っている側です。

実際の数字で見る

逆日歩は「1株あたり1日いくら」で決まります。

内容
空売り 1,000株
逆日歩 1株あたり2.5円
日数 3日(土日をまたぐ)
支払額 7,500円

ここで最も重要な性質があります。

逆日歩の金額は、翌営業日にならないと分かりません。

つまり費用がいくらかかるか分からないまま、取引することになります。

そして、上限があるようでないという点も重要です。制度上の最高料率は決まっていますが、需給が極端に偏ると、その最高料率が適用され続けます。

過去には、株主優待の権利確定日をまたいだ空売りで、優待の価値をはるかに超える逆日歩が発生した例があります。3,000円相当の優待を取るために、数万円を払う結果になったという話です。

ここに注意

逆日歩は、株主優待の権利確定日に跳ね上がります。

理由は単純です。優待クロスをする人が集中し、同じ日に大量の空売りが出るためです。

時期 逆日歩の傾向
通常の日 ほぼ発生しない
優待の権利付最終日 急騰することがある
決算の前後 上がることがある

優待クロスをするなら、逆日歩が発生しない「一般信用」で売るのが基本です。ただし在庫に限りがあり、人気銘柄は1か月以上前に売り切れます。

制度信用で売ると、逆日歩のリスクを負います。

もう2つ、注意すべき点があります。

1. 逆日歩は、踏み上げの材料にもなります。

逆日歩が高い銘柄は、空売りをしている人が持ちこたえにくい状態です。費用がかさむため、買い戻さざるを得なくなります。

その買い戻しが株価を押し上げ、さらに空売りの人が苦しくなる。これが踏み上げです。

2. 信用で買っている側は受け取れます。

逆日歩は、空売りしている人から信用買いしている人へ支払われます。受け取る側になることもあります。

ただし、それを狙って買うのは本末転倒です。株価の変動のほうがはるかに大きいためです。

最後に、当サイトの立場を書いておきます。

当サイトは信用取引を前提とした分析をしていません。 逆日歩は、費用が事前に分からないまま取引するという、個人にとって極めて不利な仕組みです。

仕組みを知っておくことには意味があります。「逆日歩がついた」という話を見たとき、その銘柄で何が起きているかが読めるようになるためです。

関連する言葉

  • 空売り(からうり) 持っていない株を借りて先に売り、値下がりしたら買い戻して差額を得る手法。
  • 信用取引 証券会社からお金や株を借りて売買する仕組み。手持ち以上の金額を動かせるが、損も拡大する。
  • 優待クロス 株価の変動を打ち消して株主優待だけを取る手法。費用の計算を誤ると損をする。
  • 踏み上げ(ふみあげ) 空売りしていた人が損失を止めるために買い戻し、その買いが株価をさらに押し上げる現象。
最終更新
2026-09-16