建玉(たてぎょく)
信用取引で、まだ決済していない持ち高のこと。放置すると金利と期限が効いてくる。
ひとことで言うと
信用取引で買ったり売ったりして、まだ決済していない状態の持ち高のことです。
もう少しくわしく
たてぎょくと読みます。「ポジション」と同じ意味で使われます。
信用取引では、株を買って持っている状態を買い建玉(かいだてぎょく)、借りて売っている状態を売り建玉(うりだてぎょく)と呼びます。
| 種類 | 状態 | 略称 |
|---|---|---|
| 買い建玉 | 借りたお金で買っている | 買い建(かいだて) |
| 売り建玉 | 借りた株を売っている | 売り建(うりだて) |
現物取引との違いは、建玉には終わりがあることです。
| 現物取引 | 信用取引の建玉 | |
|---|---|---|
| 期限 | なし。何年でも持てる | 制度信用は6か月 |
| 費用 | なし | 金利または貸株料が毎日 |
| 決済 | 売れば終わり | 反対売買または現引き・現渡し |
建玉を解消することを決済と言います。方法は3つあります。
- 反対売買 … 買い建なら売る、売り建なら買い戻す(最も一般的)
- 現引き(げんびき) … 代金を全額払って、現物として受け取る
- 現渡し(げんわたし) … 持っている現物を渡して、売り建を解消する
実際の数字で見る
100万円の買い建玉を6か月持った場合の費用です。金利を年2.8%とします。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 建玉の金額 | 1,000,000円 |
| 金利(年2.8%×6か月) | 約14,000円 |
| 事務手数料など | 数百円 |
株価が動かなくても、6か月で約1.4万円減ります。
売り建玉の場合は貸株料(年1.1%程度)がかかり、さらに逆日歩という予測できない費用が加わることがあります。
現物なら、持っているだけで費用はかかりません。建玉は、持っているだけでお金が減ります。
ここに注意
建玉には期限があります。「戻るまで待つ」が成立しません。
現物取引なら、含み損を抱えても何年でも持てます。会社が存続する限り、いつか戻る可能性はあります。
しかし制度信用の建玉は6か月で強制的に決済されます。期限が来れば、その時点の値段で確定します。
つまり信用取引では、次の2つを同時に当てる必要があります。
- 方向(上がるか下がるか)
- 時期(6か月以内に動くか)
現物より、はるかに難しい条件です。
もう一つ、より深刻な点があります。
建玉は、自分の資金より大きくできます。
信用取引では、担保として預けたお金の約3.3倍まで建玉を持てます。100万円で330万円分です。
この状態で株価が30%下がると、損失は約99万円。元手がほぼ消えます。
そして担保が不足すれば、追証(追加の担保)を求められます。期限までに入金できなければ、建玉は強制的に決済されます。いちばん下がったところで、自動的に損が確定します。
当サイトが信用取引を前提とした分析を行っていないのは、この理由によります。
なお、建玉の残高は公表されています。 信用買い残・信用売り残として、週次で開示されます。
- 信用買い残が多い … 将来の売り圧力(いずれ決済される)
- 信用売り残が多い … 将来の買い圧力(踏み上げの材料になる)
判断材料の一つにはなりますが、それ自体が値動きを決めるわけではありません。
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- 最終更新
- 2026-09-16