カブシルベ KABUSHIRUBE
株を学ぶ / 相場の俗語

ヨコヨコ

上にも下にも動かず横ばいが続く状態。損はしていないが、資金と時間は拘束されている。

ひとことで言うと

上にも下にも大きく動かず、狭い範囲で横ばいが続いている状態です。

もう少しくわしく

ヨコヨコ上にも下にも大きく動かず、狭い範囲で横ばいが続く状態。 株価 この幅から出ない(およそ4%)
株価動かない期間も、資金がそこに縛られている点では損をしている
上下に動いてはいますが、帯で示した狭い範囲から出ていません。値幅はおよそ4%です。説明のための模式図です。実在の銘柄・企業の数値ではありません。

チャートが横に這っているように見えることからヨコヨコと呼ばれます。保ち合い(もちあい)、レンジ相場とも言います。

起きる理由は、買いたい人と売りたい人の力が釣り合っているからです。

  • 下げれば「安い」と買いが入る → それ以上下がらない
  • 上げれば「戻った」と売りが出る → それ以上上がらない

この状態は、次の材料を待っているとも言えます。決算発表や新製品の発表など、力の均衡を崩す出来事が起きるまで続きます。

期間はさまざまです。数週間のこともあれば、数年続くこともあります。

実際の数字で見る

100万円を1年間、3つの状態で置いた場合です。

状態 1年後 見かけの損益
上昇した 118万円 +18万円
ヨコヨコ 101万円 +1万円
下落した 82万円 -18万円

ヨコヨコなら損はしていません。しかし、見落としてはいけない点があります。

その1年、100万円は他に使えませんでした。

同じ期間に他の銘柄が30%上がっていたなら、本来得られたはずの29万円を得ていないことになります。これを機会損失と言います。

帳簿には出ませんが、失っていることに変わりはありません。

ここに注意

ヨコヨコが「安全」に見えるのは、損失が確定していないだけです。

含み損を抱えた状態で動かなくなると、塩漬けになります。損が出ていないヨコヨコと、含み損を抱えたままのヨコヨコは、見た目が似ていてもまったく違います。

状態 判断
買値の近くで横ばい 損も得もしていない 待つ選択もある
買値より30%下で横ばい 塩漬け 売る判断が要る

後者を「動いていないから様子見」と言うのは、判断を先送りしているだけです。

もう一点、重要な性質があります。

ヨコヨコの後は、どちらかに大きく動きます。

均衡はいつか崩れます。しかし上か下かは、崩れるまで分かりません。 「ヨコヨコが長いから、上に行くはずだ」という考えには根拠がありません。

とくに出来高が細っているヨコヨコは注意が必要です。売買が少ない状態は、その銘柄に誰も関心を持っていないということです。関心が戻らなければ、そのまま何年も続きます。

では、どう扱うべきか。

買う前に、その銘柄が動く理由を持っていたかを確認してください。

  • 業績が伸びている → 待つ価値がある。いずれ株価は反応する
  • 業績も横ばい → 待っても何も起きない可能性が高い

株価が動かないこと自体は問題ではありません。中身が動いていないのに株価だけ動くのを待つのが問題です。

当サイトが財務データを軸にしているのは、この判断ができるようにするためです。個別の銘柄ページで、過去の売上高と営業利益の推移を確認できます。

関連する言葉

  • 塩漬け(しおづけ) 損が出た株を売るに売れず、長期間持ち続けてしまう状態のこと。
  • 支持線と抵抗線 何度も反発している下値と、跳ね返されている上値に引く線。多くの人が意識するため機能する。
  • 流動性 売りたいときに売れるかどうかの度合い。低い銘柄は、自分の注文で株価が動いてしまう。
  • 握力(あくりょく) 株価が動いても売らずに持ち続ける精神力のこと。「握力が強い」などと使う。
最終更新
2026-09-16