アセットアロケーション
株・債券・現金などへの配分。銘柄選びより先に決めるべきもの。
ひとことで言うと
お金を、株・債券・現金などにどの割合で分けるかを決めることです。
もう少しくわしく
投資を始めるとき、多くの人が最初に考えるのは「どの銘柄を買うか」です。
しかし、その前に決めるべきことがあります。
そもそも、いくらを株に入れるのか。
これがアセットアロケーションです。日本語では「資産配分」といいます。
分ける先は、大きく次のようなものです。
| 分類 | 性質 |
|---|---|
| 現金・預金 | 減らないが、増えもしない |
| 債券 | 株より値動きが小さい |
| 株式 | 増える幅も減る幅も大きい |
| 不動産(REITなど) | 株とは違う動きをすることがある |
なぜ銘柄選びより先なのか。結果に与える影響が、けた違いに大きいためです。
どの株を選ぶかより、そもそも何%を株に入れているかのほうが、資産の増減を決めます。
100万円のうち10万円だけ株に入れているなら、その株が半分になっても、資産は5万円しか減りません。しかし全額を株に入れていれば、50万円減ります。同じ銘柄、同じ下落率でも、受ける影響がまったく違います。
実際の数字で見る
相場が40%下げたとき、配分によってどうなるかを見ます。元手は300万円とします。
| 配分 | 株 | 現金 | 下げた後の合計 | 減った率 |
|---|---|---|---|---|
| 株100% | 300万円 | 0円 | 180万円 | −40% |
| 株70% | 210万円 | 90万円 | 216万円 | −28% |
| 株50% | 150万円 | 150万円 | 240万円 | −20% |
| 株30% | 90万円 | 210万円 | 264万円 | −12% |
当然ですが、株の割合が低いほど減りません。
ただし、上がるときも同じだけ効きます。 相場が40%上がれば、株100%は420万円、株30%は336万円です。
つまりアセットアロケーションとは、どれだけ増やしたいかではなく、どれだけ減っても耐えられるかを決める作業です。
決め方の目安として、こう考えてください。
「資産が半分になっても、売らずにいられるか」
株100%の人は、相場が半分になれば資産も半分になります。そこで耐えられずに売れば、下がりきったところで確定させることになります。
耐えられない配分は、どんなに期待できても間違った配分です。
ここに注意
配分を決めるより先に、使う時期を決めてください。
いつ使うお金かによって、入れてよい割合は変わります。
| いつ使うお金か | 株に入れてよいか |
|---|---|
| 来年、家の頭金にする | 入れてはいけない |
| 5年後に使うかもしれない | 一部だけ |
| 20年以上使う予定がない | 割合を高くできる |
理由は単純です。株は、いつ戻るか分からないためです。
下げてから元に戻るまで、数か月のこともあれば、10年以上のこともあります。使う時期が決まっているお金は、その時期に下げていたら終わりです。
そしてもう1つ、生活防衛資金を先に確保してください。
生活費の半年から1年分は、現金で持っておく。
これは投資のお金とは別です。失業や病気で収入が止まったとき、この現金がないと、下げている株を売ることになります。
最後に、配分を決めた後のことを書いておきます。
相場が動くと、配分は勝手に崩れます。
株50%・現金50%で始めても、株が上がれば株の割合が増えます。放っておくと、気づいたときには株70%になっています。
これを元に戻すのがリバランスです。年に1回程度、決めた割合に戻してください。
そして、配分は人によって違います。 年齢、収入、家族、性格で変わります。誰かが「株70%がよい」と言っていても、それはその人の事情です。
決めるのに使える問いは、たった1つです。
半分になっても、眠れるか。
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- 最終更新
- 2026-09-17