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株を学ぶ / 相場の俗語

往復ビンタ

高値で買って安値で売り、その後に上がること。上下どちらの動きでも損をする。

ひとことで言うと

高いところで買い、下がって耐えられず売り、その後に上がっていくことです。

もう少しくわしく

往復ビンタ高いところで買い、下げに耐えられず安値で売り、その後に上がっていく形。 買値 株価 ここで買う 耐えられず売る 売った後に戻る
株価上がったところで買い、下がったところで売る。両方向で損をする形
高値で買い、下げに耐えられず安値で売り、その直後に上がっていく形です。上下どちらの動きでも損だけが残ります。説明のための模式図です。実在の銘柄・企業の数値ではありません。

左の頬を叩かれ、続けて右の頬も叩かれる。その様子から往復ビンタと呼ばれます。

起きる順番はこうです。

  1. 上がっているのを見て買う(高値掴み)
  2. 下げ始める。「戻るはずだ」と待つ
  3. さらに下げる。耐えられず売る(狼狽売り)
  4. 売った直後から上がり始める

結果として、上がった分も下がった分も取り損ね、損だけが残ります。

さらに悪いことに、この後こう考える人がいます。「売らなければよかった」。そして次に同じ場面が来たとき、今度は売らずに持ち続けて、大きな損を抱えます。

往復ビンタの本当の害は、次の判断まで狂わせることです。

実際の数字で見る

100万円を投じた場合。

時点 株価 資産
買う 1,520円 100万円
底で売る 940円 62万円
その後(持っていれば) 1,560円 103万円

38万円の損が確定しました。そして手元に株はありません。

もし何もしなければ、3万円の利益でした。動いたことで、動かない場合より41万円悪い結果になっています。

ここに注意

往復ビンタは「売り方が下手だった」のではなく、「買う前に決めていなかった」ことが原因です。

この形になる人は、買う時点で次の2つを決めていません。

  • いくらまで下がったら売るか
  • どんな理由なら持ち続けるか

決めていないため、下げるたびに気持ちで判断することになります。そして気持ちは、いちばん下がったときにいちばん弱くなります。

対処は1つだけです。買う前に決めておくこと。

決めておくこと 例
撤退する水準 買値の10%下で売る
持ち続ける理由 業績が伸びている限り持つ
売る理由 業績が2期続けて悪化したら売る

決めておけば、下げたときに判断する必要がありません。すでに決めたことを実行するだけになります。

もう一つ、実務的な点です。

買う金額を、耐えられる大きさに抑えてください。

100万円の下落は耐えられなくても、20万円なら耐えられる、ということがあります。往復ビンタになるのは、その人にとって大きすぎる金額を投じたときがほとんどです。

金額を減らせば、同じ値動きでも判断が変わります。下手なのは判断ではなく、金額の決め方であることが多いのです。

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最終更新
2026-09-16