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株を学ぶ / 売買の用語

スプレッド

いちばん安い売り注文と、いちばん高い買い注文の差。買った瞬間から抱える見えない損。

ひとことで言うと

いちばん安い売り注文と、いちばん高い買い注文の差のことです。

もう少しくわしく

スプレッドいちばん安い売り注文と、いちばん高い買い注文の差。売買が少ないほど広がる。 売り株数 値段 買い株数 2,000 1,035円 900 1,030円 1,100 1,005円 3,000 1,000円 差は25円
売りたい人の最安値 1,030円買いたい人の最高値 1,005円買ってすぐ売ると、この差の分だけ最初から損になる
売りたい人の最安値が1,030円、買いたい人の最高値が1,005円。この25円の差がスプレッドです。説明のための模式図です。実在の銘柄・企業の数値ではありません。

買値と売値の開きと考えてください。

両替所を思い浮かべると分かりやすくなります。1ドルを「売値142円・買値138円」で扱う店では、買ってすぐ売り戻すと4円損します。 その4円が店の取り分です。

株でも同じことが起きます。上の図の状態で成行注文を出すと、こうなります。

行動 成立する値段
買う 1,030円(いちばん安い売り注文)
すぐ売る 1,005円(いちばん高い買い注文)

買ってすぐ売れば、25円の損です。株価は1円も動いていません。

手数料が無料でも、この差は必ず発生します。手数料には表れない費用です。

実際の数字で見る

スプレッドの広さは、売買の多さで決まります。

銘柄 株価 スプレッド 株価に対する割合
売買の多い大型株 3,000円 1円 0.03%
中堅企業 1,200円 3円 0.25%
売買の少ない小型株 480円 8円 1.7%

100万円分を売買した場合の負担です。

往復の負担
大型株(0.03%) 約300円
小型株(1.7%) 約1万7,000円

同じ100万円でも、57倍の差があります。

そして年に20回売買すれば、小型株では34万円がスプレッドで消える計算になります。

ここに注意

スプレッドは手数料の欄に出てきません。だから見落とされます。

証券会社の画面には「手数料 0円」と表示されます。しかし実際には、買った瞬間からスプレッドの分だけ含み損を抱えています。

これを確かめる方法があります。買った直後に評価損益を見てください。 株価が動いていないのに、マイナスで表示されているはずです。

そして注意すべき点が3つあります。

1. 売買の少ない銘柄では広い。

1日の売買代金が数千万円しかない銘柄では、スプレッドが1%を超えることがあります。買った瞬間に1%の損という条件で始めることになります。

2. 単元未満株では、さらに上乗せされる。

1株から買える仕組みでは、証券会社が独自にスプレッドを設定していることがあります。0.2〜0.5%程度が一般的です。買付手数料が無料でも、この分は負担します。

3. 取引時間外(PTS)では広がる。

参加者が少ないため、日中より広くなります。夜間に成行で注文すると、思わぬ値段で成立します。指値を使ってください。

対処は難しくありません。

  • 売買の回数を減らす(1回あたりの負担は変えられないが、回数は減らせる)
  • 売買代金の大きい銘柄を選ぶ
  • 成行ではなく指値を使う

当サイトが時価総額100億円以上に絞っているのは、この理由もあります。規模の小さい銘柄は、分析の結果が良くても、売買の条件が不利になります。

関連する言葉

  • 板(いた) 買いたい人と売りたい人の注文が、値段ごとに並んでいる一覧表のこと。
  • 流動性 売りたいときに売れるかどうかの度合い。低い銘柄は、自分の注文で株価が動いてしまう。
  • 約定 売買が成立すること。注文を出した時点ではまだ成立していない。
  • 手数料 売買のたびにかかる費用。回数が増えるほど積み上がり、利益を静かに削る。
最終更新
2026-09-16