スプレッド
いちばん安い売り注文と、いちばん高い買い注文の差。買った瞬間から抱える見えない損。
ひとことで言うと
いちばん安い売り注文と、いちばん高い買い注文の差のことです。
もう少しくわしく
買値と売値の開きと考えてください。
両替所を思い浮かべると分かりやすくなります。1ドルを「売値142円・買値138円」で扱う店では、買ってすぐ売り戻すと4円損します。 その4円が店の取り分です。
株でも同じことが起きます。上の図の状態で成行注文を出すと、こうなります。
| 行動 | 成立する値段 |
|---|---|
| 買う | 1,030円(いちばん安い売り注文) |
| すぐ売る | 1,005円(いちばん高い買い注文) |
買ってすぐ売れば、25円の損です。株価は1円も動いていません。
手数料が無料でも、この差は必ず発生します。手数料には表れない費用です。
実際の数字で見る
スプレッドの広さは、売買の多さで決まります。
| 銘柄 | 株価 | スプレッド | 株価に対する割合 |
|---|---|---|---|
| 売買の多い大型株 | 3,000円 | 1円 | 0.03% |
| 中堅企業 | 1,200円 | 3円 | 0.25% |
| 売買の少ない小型株 | 480円 | 8円 | 1.7% |
100万円分を売買した場合の負担です。
| 往復の負担 | |
|---|---|
| 大型株(0.03%) | 約300円 |
| 小型株(1.7%) | 約1万7,000円 |
同じ100万円でも、57倍の差があります。
そして年に20回売買すれば、小型株では34万円がスプレッドで消える計算になります。
ここに注意
スプレッドは手数料の欄に出てきません。だから見落とされます。
証券会社の画面には「手数料 0円」と表示されます。しかし実際には、買った瞬間からスプレッドの分だけ含み損を抱えています。
これを確かめる方法があります。買った直後に評価損益を見てください。 株価が動いていないのに、マイナスで表示されているはずです。
そして注意すべき点が3つあります。
1. 売買の少ない銘柄では広い。
1日の売買代金が数千万円しかない銘柄では、スプレッドが1%を超えることがあります。買った瞬間に1%の損という条件で始めることになります。
2. 単元未満株では、さらに上乗せされる。
1株から買える仕組みでは、証券会社が独自にスプレッドを設定していることがあります。0.2〜0.5%程度が一般的です。買付手数料が無料でも、この分は負担します。
3. 取引時間外(PTS)では広がる。
参加者が少ないため、日中より広くなります。夜間に成行で注文すると、思わぬ値段で成立します。指値を使ってください。
対処は難しくありません。
- 売買の回数を減らす(1回あたりの負担は変えられないが、回数は減らせる)
- 売買代金の大きい銘柄を選ぶ
- 成行ではなく指値を使う
当サイトが時価総額100億円以上に絞っているのは、この理由もあります。規模の小さい銘柄は、分析の結果が良くても、売買の条件が不利になります。
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- 最終更新
- 2026-09-16