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株を学ぶ / チャート

新値三本足

日付を捨て、新しい値段を取ったときだけ1本増やす足。動かない日は図に残らない。

ひとことで言うと

値段が新しい高値や安値を取ったときだけ1本増える、日付のないチャートです。

もう少しくわしく

ふつうのローソク足は、1日に1本増えます。株価が1円も動かなくても1本増えます。

新値三本足は違います。新しい値段を取ったときだけ1本増えます。

新値三本足日付を捨て、新値を取ったときだけ1本増やす足。転換には3本ぶんを戻す必要がある。 陰転 陽転 陰転 1本目 20本目
48日ぶんの終値が20本になっている。横軸は日付ではなく足の本数で、動かない日は1本も増えない
48日ぶんの終値から作った新値三本足。日付ではなく、足の本数が横に並んでいる。説明のための模式図です。実在の銘柄・企業の数値ではありません。

決まりは2つだけです。

場面 すること
上げているとき、前の足の上端を超えた 陽線(白抜き)を1本足す
下げているとき、前の足の下端を割った 陰線(塗りつぶし)を1本足す

そして転換には、もう1つ条件がつきます。

上げから下げに変わるには、直近3本ぶんの安値を割る必要があります。

これが「三本足」という名前の由来です。1本ぶん戻しただけでは向きが変わりません。

なぜ3本なのか。 小さな押しで向きが変わってしまうと、図が上下に振れるだけになるためです。3本ぶんという条件をつけることで、小さな戻りを無視します。

実際の数字で見る

上の図は、48日ぶんの終値から作ったものです。20本になりました。

足が増えた日を並べると、性質がはっきりします。

何本目 できた日 そのときの終値
16本目 28日目 115.7
17本目 29日目 118.5
18本目 30日目 119.4
19本目(陰転) 39日目 111.8

31日目から38日目までの8日間、足は1本も増えていません。

その8日間、株価は動いていました。118.5 → 116.9 → 115.9 → 116.3 → 117.5 → 118.1 → 117.2 → 114.6 と上下しています。

しかし新値も取らず、直近3本の安値も割らなかったため、図には残りませんでした。

転換に必要だった値段を確かめます。

値
16本目の安値 112.4
17本目の安値 115.7
18本目の安値 118.5
この3つでいちばん低い値 112.4

高値119.4から112.4を割る、つまり5.9%下げるまで、陰転しませんでした。

本数の決まりを変えるとどうなるかも見ておきます。同じ48日ぶんの終値です。

決まり 足の本数 転換した回数
1本で転換 35本 10回
2本で転換 22本 3回
3本で転換 20本 3回

1本で転換する決まりにすると、転換が10回起きます。 そのたびに売り買いすれば、手数料だけがかさみます。

3本という条件は、だましを減らすための重りです。

ここに注意

遅れます。この足は、値段が動いた後にしか変わりません。

上の例では、高値から5.9%下げてはじめて陰転しました。天井で売る図ではありません。

図の性質 意味
新値を取ってから足が増える 上げた後に「上げている」と分かる
3本ぶん戻して転換 下げた後に「下げている」と分かる

もう3つ、知っておいてください。

1. 横ばいの相場では、何も起きません。

値段が動かなければ足は増えません。図が止まったまま、何週間も過ぎることがあります。

これは欠点ではなく、設計どおりです。動きのない相場で無理に判断しないための形です。

ただし、その間に何も判断材料がないのも事実です。

2. 終値で作るか、高値・安値で作るかで結果が変わります。

このページの図は終値で作っています。高値と安値を使う流儀もあり、同じ値動きでも足の数が変わります。

どちらが正しいということはありません。使う前に、その図がどちらで作られているかを確かめてください。

3. 本数を後から選ぶと、意味がなくなります。

「3本」を「5本」や「2本」に変えれば、過去のチャートでうまくいく数字が必ず見つかります。

これはカーブフィッティングです。過去に合わせただけの数字は、先に効く理由がありません。

そのうえで、この足の役立ち方を書いておきます。

この足は、売買の合図ではなく「いま上げか下げか」の整理です。

日付が消えているため、どれくらいの期間で起きたかが図から読めません。8日間動かなかったことも、図には残っていません。

日足と並べて見るものと考えてください。単独で判断する図ではありません。

関連する言葉

  • ローソク足 1日(または1週間など)の始値・終値・高値・安値を、1本の図形で表したもの。
  • 日足・週足・月足 ローソク足1本が何日分かの違い。期間を変えると、同じ値動きが別物に見える。
  • だまし 買いや売りのサインが出たのに、直後に反対方向へ動いてしまうこと。
  • トレンドライン 安値どうし、高値どうしを結んだ斜めの線。どの2点を選ぶかで傾きが変わる。
  • ヨコヨコ 上にも下にも動かず横ばいが続く状態。損はしていないが、資金と時間は拘束されている。
最終更新
2026-09-18