新値三本足
日付を捨て、新しい値段を取ったときだけ1本増やす足。動かない日は図に残らない。
ひとことで言うと
値段が新しい高値や安値を取ったときだけ1本増える、日付のないチャートです。
もう少しくわしく
ふつうのローソク足は、1日に1本増えます。株価が1円も動かなくても1本増えます。
新値三本足は違います。新しい値段を取ったときだけ1本増えます。
決まりは2つだけです。
| 場面 | すること |
|---|---|
| 上げているとき、前の足の上端を超えた | 陽線(白抜き)を1本足す |
| 下げているとき、前の足の下端を割った | 陰線(塗りつぶし)を1本足す |
そして転換には、もう1つ条件がつきます。
上げから下げに変わるには、直近3本ぶんの安値を割る必要があります。
これが「三本足」という名前の由来です。1本ぶん戻しただけでは向きが変わりません。
なぜ3本なのか。 小さな押しで向きが変わってしまうと、図が上下に振れるだけになるためです。3本ぶんという条件をつけることで、小さな戻りを無視します。
実際の数字で見る
上の図は、48日ぶんの終値から作ったものです。20本になりました。
足が増えた日を並べると、性質がはっきりします。
| 何本目 | できた日 | そのときの終値 |
|---|---|---|
| 16本目 | 28日目 | 115.7 |
| 17本目 | 29日目 | 118.5 |
| 18本目 | 30日目 | 119.4 |
| 19本目(陰転) | 39日目 | 111.8 |
31日目から38日目までの8日間、足は1本も増えていません。
その8日間、株価は動いていました。118.5 → 116.9 → 115.9 → 116.3 → 117.5 → 118.1 → 117.2 → 114.6 と上下しています。
しかし新値も取らず、直近3本の安値も割らなかったため、図には残りませんでした。
転換に必要だった値段を確かめます。
| 値 | |
|---|---|
| 16本目の安値 | 112.4 |
| 17本目の安値 | 115.7 |
| 18本目の安値 | 118.5 |
| この3つでいちばん低い値 | 112.4 |
高値119.4から112.4を割る、つまり5.9%下げるまで、陰転しませんでした。
本数の決まりを変えるとどうなるかも見ておきます。同じ48日ぶんの終値です。
| 決まり | 足の本数 | 転換した回数 |
|---|---|---|
| 1本で転換 | 35本 | 10回 |
| 2本で転換 | 22本 | 3回 |
| 3本で転換 | 20本 | 3回 |
1本で転換する決まりにすると、転換が10回起きます。 そのたびに売り買いすれば、手数料だけがかさみます。
3本という条件は、だましを減らすための重りです。
ここに注意
遅れます。この足は、値段が動いた後にしか変わりません。
上の例では、高値から5.9%下げてはじめて陰転しました。天井で売る図ではありません。
| 図の性質 | 意味 |
|---|---|
| 新値を取ってから足が増える | 上げた後に「上げている」と分かる |
| 3本ぶん戻して転換 | 下げた後に「下げている」と分かる |
もう3つ、知っておいてください。
1. 横ばいの相場では、何も起きません。
値段が動かなければ足は増えません。図が止まったまま、何週間も過ぎることがあります。
これは欠点ではなく、設計どおりです。動きのない相場で無理に判断しないための形です。
ただし、その間に何も判断材料がないのも事実です。
2. 終値で作るか、高値・安値で作るかで結果が変わります。
このページの図は終値で作っています。高値と安値を使う流儀もあり、同じ値動きでも足の数が変わります。
どちらが正しいということはありません。使う前に、その図がどちらで作られているかを確かめてください。
3. 本数を後から選ぶと、意味がなくなります。
「3本」を「5本」や「2本」に変えれば、過去のチャートでうまくいく数字が必ず見つかります。
これはカーブフィッティングです。過去に合わせただけの数字は、先に効く理由がありません。
そのうえで、この足の役立ち方を書いておきます。
この足は、売買の合図ではなく「いま上げか下げか」の整理です。
日付が消えているため、どれくらいの期間で起きたかが図から読めません。8日間動かなかったことも、図には残っていません。
日足と並べて見るものと考えてください。単独で判断する図ではありません。
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- 最終更新
- 2026-09-18