休むも相場
売買しないことも立派な判断だという格言。動かないでいられることが、続ける条件になる。
ひとことで言うと
売買しない時期を作ることも、立派な判断だという格言です。
もう少しくわしく
江戸時代から伝わる相場の言葉です。似た言い回しに「売るべし買うべし休むべし」があります。売り買いと同じ重さで「休む」が並んでいます。
なぜ休む必要があるのか。理由は3つです。
1. 判断できない相場がある。
上か下か分からない局面で無理に売買すれば、当てずっぽうになります。 分からないときに手を出さないことは、負けを減らします。
2. 連敗した後は、判断が歪む。
3回続けて損をした後、多くの人は次のどちらかに傾きます。
- 取り返そうとして、金額を増やす
- 怖くなって、機会を逃す
どちらも普段の判断ではありません。いったん離れることで、元に戻ります。
3. 費用と税金が減る。
売買しなければ、手数料もスプレッドも税金もかかりません。何もしないことは、確実にマイナスを生まない唯一の行動です。
実際の数字で見る
年間の売買回数と、費用の関係です。100万円を運用した場合(スプレッド0.1%と仮定)。
| 年間の売買回数 | スプレッドの負担 |
|---|---|
| 5回 | 約1万円 |
| 50回 | 約10万円 |
| 200回 | 約40万円 |
回数を減らせば、それだけ確実に残ります。
そして見落とされやすい点があります。
判断の回数が減れば、誤る回数も減ります。
年5回の判断で3回当てるのと、年200回の判断で120回当てるのでは、当てる割合は同じ60%です。しかし外した80回分の損失は、5回の場合の2回分とは比べものになりません。
ここに注意
「休む」と「放置する」は違います。
休むとは、新しく買わないことです。すでに持っている株を放置してよい、という意味ではありません。
| 内容 | |
|---|---|
| 休む | 新規の売買をしない。保有分は見続ける |
| 放置 | 決算も見ない。値動きも見ない |
持っている株の業績が崩れているのに気づかなければ、それは休んでいるのではなくお祈りです。
決算は年4回公表されます。その4回だけは確認してください。 それ以外の日は、見なくても困りません。
もう一つ、この格言が効きにくい場面があります。
積立をしている場合は、休まないほうがよいことが多いです。
ドルコスト平均法やNISAのつみたて投資枠は、機械的に買い続けることが前提の仕組みです。相場を見て止めたり再開したりすれば、その利点が消えます。
| 手法 | 休むべきか |
|---|---|
| 個別株の売買 | 相場が読めないなら休む |
| 積立(インデックス) | 止めない |
最後に、この言葉の本当の意味を書いておきます。
休めるということは、余裕があるということです。
生活費を投じている人は休めません。損を取り返さなければならない人も休めません。休める状態を保つことが、長く続ける条件です。
当サイトの分析で条件に合う銘柄が少ない時期は、実際にあります。そのときに無理に買う必要はありません。次の機会は必ず来ます。
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- 最終更新
- 2026-09-16