カブシルベ KABUSHIRUBE
株を学ぶ / 相場の俗語

退場(たいじょう)

資金を失い、株式投資そのものから撤退すること。

ひとことで言うと

資金を失って、株をやめることです。

もう少しくわしく

「相場から退場する」という言い方をします。SNSでは「退場しました」という報告が定期的に流れます。

退場に至る道筋は、驚くほど似通っています。

  1. 最初は少額で始め、うまくいく
  2. 金額を増やす
  3. 大きく下げる場面に遭遇する
  4. 損切りできず、含み損を抱える
  5. 取り返そうとしてナンピンする
  6. さらに下げ、資金が尽きる
  7. 信用取引で取り返そうとする
  8. 追証が発生し、強制決済される

最初の成功が、退場の入口になっている点に注意してください。勝った経験が金額を増やさせ、損切りを甘くします。

実際の数字で見る

資金が減るほど、取り返すのは難しくなります。

残った資金 元に戻すのに必要な利益率
80% +25%
50% +100%
30% +233%
10% +900%

資金が1割になったら、10倍にしなければ元に戻りません。 現実的ではありません。

だから「大きく負けないこと」が、「大きく勝つこと」より重要なのです。

ここに注意

退場の本当の損失は、お金だけではありません。

  • 時間:積み上げた資金を失うまでの年月
  • 経験:市場に残っていれば得られたはずの学び
  • 機会:その後の上昇相場に参加できない

市場に居続けられれば、失敗から学んで次に活かせます。退場すると、その機会ごと失います。

退場を避ける方法は、派手なものではありません。

  • 信用取引をしない(損が資金を超えない)
  • 余裕資金でやる(生活資金を入れない)
  • 買う前に損切りの線を決める
  • 一つの銘柄に集中させない

どれも地味です。しかし退場した人のほぼ全員が、このどれかを守っていません。

当サイトが煽らず、リスクを必ず併記し、成績の悪かった月も公開するのは、読者に退場してほしくないからです。相場に居続けることが、何よりも大切です。

関連する言葉

  • 追証(おいしょう) 信用取引で損が膨らみ担保が不足したとき、証券会社から追加の入金を求められること。
  • 信用取引 証券会社からお金や株を借りて売買する仕組み。手持ち以上の金額を動かせるが、損も拡大する。
  • 塩漬け(しおづけ) 損が出た株を売るに売れず、長期間持ち続けてしまう状態のこと。
  • ナンピン(難平) 買った株が下がったとき、さらに買い増して平均の取得価格を下げる手法。初心者が資産を失う最大の原因でもある。
最終更新
2026-09-16