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株を学ぶ / 制度・仕組み

ETF(上場投資信託)

取引所で株と同じように売買できる投資信託。費用が安く、値段がその場で決まる。

ひとことで言うと

取引所に上場していて、株と同じように売買できる投資信託です。

もう少しくわしく

ETFは Exchange Traded Fund の略。日本語では上場投資信託です。

中身は投資信託と同じ(多数の銘柄をまとめて持つ)ですが、売買のしかたが株と同じです。

投資信託 ETF
どこで買うか 販売会社 証券取引所
値段が決まる時 1日1回(夜に確定) 取引時間中つねに
指値注文 できない できる
信託報酬 0.1〜2.0% 0.05〜0.5%(安い傾向)
最低金額 100円から 1口の値段(数千〜数万円)
自動積立 しやすい 対応が限られる

ETFの利点は費用の安さと、その場の値段で売買できることです。

一方、少額での積立には投資信託のほうが向いています。

日本の取引所には、次のようなETFが上場しています。

  • 日経平均に連動するもの
  • TOPIXに連動するもの
  • 米国株の指数(S&P500など)に連動するもの
  • 金や原油などの商品に連動するもの
  • REIT(不動産)に連動するもの

実際の数字で見る

信託報酬の差が、長期でどれだけ効くかを見ます。100万円を20年持った場合。

商品 信託報酬 20年の負担
ETF 年0.06% 約1.2万円
インデックス型の投資信託 年0.15% 約3万円
アクティブ型の投資信託 年1.50% 約30万円

差は小さく見えますが、20年で約29万円です。

ただしETFには、投資信託にはない費用が発生します。

ETF固有の費用 内容
売買手数料 株と同じ(無料の証券会社もある)
スプレッド 買値と売値の差
分配金の再投資 自動でされない。自分で買い直す

最後の点は重要です。投資信託は分配金を自動で再投資する設定ができますが、ETFは自分で買い直す必要があります。 その都度、手間と手数料がかかります。

ここに注意

ETFは取引所で売買するため、値段が中身の価値からずれることがあります。

ETFには2つの値段があります。

値段 意味
市場価格 取引所でついている値段
基準価額 中身の株を全部足した本来の価値

この2つは通常ほぼ一致しますが、ずれることがあります。 ずれを乖離(かいり)と言います。

ずれが起きやすいのは次の場合です。

  • 売買が少ないETF … 買いたい人が少なく、値がつきにくい
  • 市場が急変したとき
  • 海外の資産に連動するETF … 現地市場が閉まっている時間帯

売買代金の小さいETFでは、本来の価値より数%高く買わされることがあります。買う前に、そのETFの1日の売買代金を確認してください。

もう一つ、種類による注意があります。

レバレッジ型・インバース型のETFは、長期保有に向きません。

「日経平均の2倍動く」「日経平均と逆に動く」といった商品があります。これらは1日の値動きの2倍・逆方向を目指すもので、長期では想定と違う動きになります。

上下を繰り返す相場では、指数が元の水準に戻ってもレバレッジ型は目減りします。 これは仕組み上そうなるもので、運用の失敗ではありません。

名称に「ブル」「ベア」「ダブル」「インバース」が含まれる商品は、この種類です。短期の売買を前提とした商品であることを理解してから扱ってください。

関連する言葉

  • 投資信託 多くの人から集めた資金をまとめて運用する商品。少額で分散できるが、持っている間ずっと費用がかかる。
  • インデックス投資 市場全体を表す指数に連動させる運用。個別銘柄を選ばず、市場の平均を取りにいく。
  • 時価総額 株価に発行済みの株数をかけた金額。その会社全体を今の値段で買うときの総額。
  • 流動性 売りたいときに売れるかどうかの度合い。低い銘柄は、自分の注文で株価が動いてしまう。
最終更新
2026-09-16