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株を学ぶ / 売買の手法

成長株(グロース株)

売上と利益が伸び続けている会社の株。期待が高いぶん、失速したときの下げも大きい。

ひとことで言うと

売上と利益が伸び続けている会社の株です。将来の成長にお金を払う買い方になります。

もう少しくわしく

株の買い方は、大きく2つに分かれます。

種類 何に注目するか 典型的なPER
成長株(グロース株) これから伸びること 30〜80倍
割安株(バリュー株) 今の価値より安いこと 5〜15倍

成長株を買うということは、今の利益ではなく、数年後の利益に対してお金を払うということです。

PER60倍の会社があるとします。今の利益水準なら、投資額を回収するのに60年かかる計算です。異常に高く見えます。

しかし利益が毎年40%伸びるなら、3年後の利益は今の約2.7倍です。そのときPERは実質22倍まで下がります。成長株を高いPERで買う人は、この計算をしています。

成長株に共通する特徴は次のとおりです。

  • 売上が年15%以上伸びている
  • 配当を出さない、または少ない(稼いだ現金を投資に回す)
  • 新しい市場や技術に関わっている
  • 株価の上下が激しい

実際の数字で見る

成長株の値動きが激しくなる理由を、数字で示します。

PER60倍、EPS50円、株価3,000円の会社があるとします。市場は「年35%の成長が続く」と見込んでいます。

決算で、成長率が35%から18%に鈍化したと分かりました。

前提の変化 結果
EPS 50円 → 59円(18%増) 利益は増えている
市場が許容するPER 60倍 → 30倍 期待が半減
株価 3,000円 → 1,770円 -41%

利益は増えているのに、株価は4割下がりました。

原因は、EPSではなくPERのほうが下がったことです。成長株の株価は、利益そのものより、成長への期待によって作られています。 期待が剥がれると、これが起きます。

ここに注意

成長株は、財務データだけでは判断できません。これが最大の弱点です。

当サイトが表示しているPER・PBR・ROEといった指標は、過去の決算にもとづく数字です。

成長株の価値は「これから伸びるかどうか」で決まります。過去の数字には、その答えが載っていません。

そのため、成長株を扱うときには次の制約があります。

  • PERが高い → 割安指標で絞り込むと、成長株は残らない
  • 赤字の会社が多い → PERが計算できず、空欄になる
  • 配当がない → 配当利回りでも拾えない

当サイトの分析で上位に出る銘柄は、構造的に割安株に偏ります。 これは仕組み上そうなるということであり、成長株に価値がないという意味ではありません。

成長株に投資する場合、判断材料は数字の外にあります。

  • その市場は本当に拡大しているか
  • 他社がまねできない何かがあるか
  • 成長率は維持されているか、鈍化しているか

このうち、成長率の推移だけは数字で追えます。 売上高の伸び率を四半期ごとに並べてください。

4期前 3期前 2期前 前期
売上の伸び +42% +38% +29% +21%

これは減速です。まだ伸びていますが、市場が前提にしていた速度ではありません。 この段階で株価が大きく下がることがあります。

最後に一つ。成長株は、失敗したときの下げ幅が大きいという性質があります。期待で積み上がった部分は、期待が消えれば消えます。投じる金額は、失っても生活に影響しない範囲に留めてください。

この言葉で、会社を探す

利益が大きく伸びた会社

本業などの利益が、前の年からどれだけ増えたかの順です。

順位会社増益率
1 プレイド 情報・通信業 648.6%
2 サン電子 電気機器 623.1%
3 ミナトホールディングス 電気機器 593.6%

2,031社すべてを見る →

一度きりの要因(土地の売却など)で利益が増えることもあります。売上も伸びているかを確認してください。

関連する言葉

  • 割安株(バリュー株) 会社の実力より株価が安く放置されている株。安い理由があるだけの場合もある。
  • PER(株価収益率) 会社が1年で稼ぐ利益に対して、株価が何倍かを示す数字。低いほど割安とされる。
  • テンバガー 株価が10倍になった銘柄のこと。米国の投資家ピーター・リンチが広めた言葉。
  • 無配 配当を出さないこと。業績不振による無配と、成長への再投資による無配はまったく違う。
最終更新
2026-09-16