ダブルトップ
ほぼ同じ高さの山を2つ作り、間の谷を割ると下落とされる形。後から名前が付くことが多い。
ひとことで言うと
ほぼ同じ高さの山を2つ作った後、間の谷を下に割ると下落に転じるとされる形です。
もう少しくわしく
アルファベットのMのような形になります。
読み方はこうです。
- 株価が上がって1つ目の山をつくる
- 一度下げて谷をつくる(この水準がネックライン)
- もう一度上がるが、1つ目とほぼ同じ高さで止まる
- ネックラインを下に割る → 下落に転じるとされる
意味を人の行動で考えると分かりやすくなります。
1つ目の山で跳ね返されたということは、その値段に売りたい人が多いということです。2度目に挑戦しても同じ場所で止まった。つまりその売りを消化できなかったということです。
「もう上には行けない」と判断した人が売り始め、ネックラインを割ると、そこで買った人も損切りに回ります。
逆の形はダブルボトム(W型)で、こちらは上昇に転じる形とされます。
実際の数字で見る
| 局面 | 値段 |
|---|---|
| 1つ目の山 | 1,480円 |
| 谷(ネックライン) | 1,240円 |
| 2つ目の山 | 1,470円 |
| ネックラインを割る | 1,240円 |
2つの山の差は10円、率にして0.7%です。ほぼ同じ高さと言えます。
この形では、山からネックラインまでの値幅(240円)だけ、下に動くという見方があります。1,240円 − 240円 = 1,000円が目安、という考え方です。
ただしこれは経験則であり、そうなる保証はありません。
ここに注意
ダブルトップは、形が完成してから名前が付きます。
チャートを後から見れば「ここがダブルトップだった」と言えます。しかしその最中には、それがダブルトップになるか分かりません。
2つ目の山をつけた時点で考えられることは、次のどれもあり得ます。
- ネックラインを割って下がる → ダブルトップだった
- 3つ目の山をつける → トリプルトップ、あるいは横ばい
- 2つ目の山を超えて上がる → ダブルトップではなかった
つまり形が完成する前に「ダブルトップだから売り」と判断することはできません。 そして完成した時点では、すでに下げた後です。
もう一つ、実務的な問題があります。
「ほぼ同じ高さ」の判定に決まりがありません。
差が0.7%なら同じ高さでしょう。では3%は。5%は。明確な基準はありません。 見る人によって「ダブルトップだ」「違う」が分かれます。
そして最も大事な点です。
チャートの形は、会社に何が起きたかを説明しません。
2つ目の山で止まった理由は、決算が予想に届かなかったからかもしれませんし、市場全体が下げたからかもしれません。理由が分からないまま形だけで判断すると、次に何が起きるかも分かりません。
当サイトがチャートの形を銘柄の抽出条件に使っていないのは、この理由によります。ただし形を知っておくこと自体には意味があります。 掲示板やSNSで「ダブルトップだから売り」と書かれているのを見たとき、それが何を根拠にした発言かを判断できるようになるからです。
関連する言葉
- 支持線と抵抗線 何度も反発している下値と、跳ね返されている上値に引く線。多くの人が意識するため機能する。
- だまし 買いや売りのサインが出たのに、直後に反対方向へ動いてしまうこと。
- 高値掴み(たかねづかみ) 株価が一番高いところで買ってしまい、その後の下落に巻き込まれること。
- トレンドライン 安値どうし、高値どうしを結んだ斜めの線。どの2点を選ぶかで傾きが変わる。
- 最終更新
- 2026-09-16