株を学ぶ / 相場の俗語
握力(あくりょく)
株価が動いても売らずに持ち続ける精神力のこと。「握力が強い」などと使う。
ひとことで言うと
株を握り続ける力のことです。「握力が弱い」といえば、すぐ売ってしまう人を指します。
もう少しくわしく
手に握ったものを離さない力から来た言葉です。
- 握力が強い … 30%下がっても、2倍になっても売らずに持ち続ける
- 握力が弱い … 5%上がったら利確し、5%下がったら不安で売る
SNSでは「握力が試される」「握力足りなかった」といった使われ方をします。
大きく儲けた話の多くは、握力の話です。10倍になった株も、途中で何度も下落します。そこで売らずに持ち続けられた人だけが、その結果を手にします。
実際の数字で見る
10倍になった銘柄でも、途中の道のりは平坦ではありません。
| 時期 | 株価 | そのとき感じること |
|---|---|---|
| 買った時 | 500円 | |
| 3か月後 | 750円 | 利確したくなる |
| 半年後 | 420円 | 買値割れ。売りたくなる |
| 1年後 | 1,100円 | やっと倍 |
| 2年後 | 5,000円 |
半年後の420円で売ってしまえば、それで終わりです。10倍を取るには、この場面を持ちこたえる必要があります。
ここに注意
握力は美徳ではありません。ここが重要です。
「握力が強い」と「損切りできない」は、外から見ると同じです。違いは、持ち続ける理由があるかどうかだけです。
| 握力(良い) | 塩漬け(悪い) | |
|---|---|---|
| 会社の価値 | 変わっていないと判断している | 判断していない |
| 下落の理由 | 確認済み | 見ていない |
| 売らない理由 | まだ成長すると考えている | 損を認めたくない |
業績が悪化した会社を握り続けるのは、握力ではなく単なる思考停止です。SNSで「握力を鍛えろ」という言葉を真に受けて、下がり続ける株を持ち続けてはいけません。
握るべきは「価値が変わっていない株」であって、「損している株」ではありません。
関連する言葉
- 塩漬け(しおづけ) 損が出た株を売るに売れず、長期間持ち続けてしまう状態のこと。
- 狼狽売り(ろうばいうり) 株価の急落に慌てて、冷静な判断をせずに売ってしまうこと。
- テンバガー 株価が10倍になった銘柄のこと。米国の投資家ピーター・リンチが広めた言葉。
- 損切り(ロスカット) 損が出ている株を売って、損失を確定させること。傷が広がる前に止める行為。
- 最終更新
- 2026-09-16