カブシルベ KABUSHIRUBE
株を学ぶ / 相場の俗語

踏み上げ(ふみあげ)

空売りしていた人が損失を止めるために買い戻し、その買いが株価をさらに押し上げる現象。

ひとことで言うと

空売りしていた人が慌てて買い戻し、その買いで株価がさらに上がる連鎖です。

もう少しくわしく

「踏む」は、空売りしていた人が買い戻すことを指します。追い詰められて踏まされる、という語感です。

連鎖はこう進みます。

  1. ある銘柄に空売りが積み上がる
  2. 予想に反して株価が上がり始める
  3. 空売りしていた人の損が膨らむ
  4. 耐えきれず買い戻す(=買い注文が出る)
  5. その買いで株価がさらに上がる
  6. 別の人も追い詰められて買い戻す → 2に戻る

売り手が売り手を追い込む構造になっているため、いったん火がつくと株価は理屈を超えて上がります。

実際の数字で見る

典型的な値動きです。

時点 株価 起きていること
平常時 1,000円 空売りが積み上がる
材料が出る 1,300円 上昇開始
1日目 1,800円 買い戻しが始まる
2日目 2,600円 買い戻しが買い戻しを呼ぶ
3日目 3,100円 ここで買う人が出る
1週間後 1,500円 踏み上げ終了、急落

3,100円で飛び乗った人が、最も大きな損を負います。

ここに注意

踏み上げ中の株価は、会社の価値とまったく関係ありません。

上がっている理由は「空売りしていた人が買い戻している」だけです。業績がよくなったわけでも、新しい事業が始まったわけでもありません。

だから買い戻しが終われば、上げた理由が消えます。 株価は急速に元の水準へ戻ります。

見分ける手がかりは信用残です。空売りが異常に積み上がっている銘柄は、踏み上げが起きやすい状態にあります。ただしいつ起きるかは誰にも分かりません。

初心者にとって重要なのは1点だけです。理由の分からない急騰には手を出さない。 上がっている最中は「まだ上がる」と見えますが、踏み上げの終わりは驚くほど速い。

関連する言葉

  • 空売り(からうり) 持っていない株を借りて先に売り、値下がりしたら買い戻して差額を得る手法。
  • 信用取引 証券会社からお金や株を借りて売買する仕組み。手持ち以上の金額を動かせるが、損も拡大する。
  • イナゴ 話題になった銘柄に短時間で群がり、急騰させてすぐ去っていく投資家たちのこと。
  • 高値掴み(たかねづかみ) 株価が一番高いところで買ってしまい、その後の下落に巻き込まれること。
最終更新
2026-09-16