株を学ぶ / 相場の俗語
踏み上げ(ふみあげ)
空売りしていた人が損失を止めるために買い戻し、その買いが株価をさらに押し上げる現象。
ひとことで言うと
空売りしていた人が慌てて買い戻し、その買いで株価がさらに上がる連鎖です。
もう少しくわしく
「踏む」は、空売りしていた人が買い戻すことを指します。追い詰められて踏まされる、という語感です。
連鎖はこう進みます。
- ある銘柄に空売りが積み上がる
- 予想に反して株価が上がり始める
- 空売りしていた人の損が膨らむ
- 耐えきれず買い戻す(=買い注文が出る)
- その買いで株価がさらに上がる
- 別の人も追い詰められて買い戻す → 2に戻る
売り手が売り手を追い込む構造になっているため、いったん火がつくと株価は理屈を超えて上がります。
実際の数字で見る
典型的な値動きです。
| 時点 | 株価 | 起きていること |
|---|---|---|
| 平常時 | 1,000円 | 空売りが積み上がる |
| 材料が出る | 1,300円 | 上昇開始 |
| 1日目 | 1,800円 | 買い戻しが始まる |
| 2日目 | 2,600円 | 買い戻しが買い戻しを呼ぶ |
| 3日目 | 3,100円 | ここで買う人が出る |
| 1週間後 | 1,500円 | 踏み上げ終了、急落 |
3,100円で飛び乗った人が、最も大きな損を負います。
ここに注意
踏み上げ中の株価は、会社の価値とまったく関係ありません。
上がっている理由は「空売りしていた人が買い戻している」だけです。業績がよくなったわけでも、新しい事業が始まったわけでもありません。
だから買い戻しが終われば、上げた理由が消えます。 株価は急速に元の水準へ戻ります。
見分ける手がかりは信用残です。空売りが異常に積み上がっている銘柄は、踏み上げが起きやすい状態にあります。ただしいつ起きるかは誰にも分かりません。
初心者にとって重要なのは1点だけです。理由の分からない急騰には手を出さない。 上がっている最中は「まだ上がる」と見えますが、踏み上げの終わりは驚くほど速い。
関連する言葉
- 空売り(からうり) 持っていない株を借りて先に売り、値下がりしたら買い戻して差額を得る手法。
- 信用取引 証券会社からお金や株を借りて売買する仕組み。手持ち以上の金額を動かせるが、損も拡大する。
- イナゴ 話題になった銘柄に短時間で群がり、急騰させてすぐ去っていく投資家たちのこと。
- 高値掴み(たかねづかみ) 株価が一番高いところで買ってしまい、その後の下落に巻き込まれること。
- 最終更新
- 2026-09-16