フラッグ(旗の形)
急な上げの後に小さく揉み合い、再び上げる形。外れたときはただの天井になる。
ひとことで言うと
急に上げた後、しばらく小さく揉み合ってから、また上げる形です。
もう少しくわしく
旗竿と旗に見えることから、この名前がついています。
| 部分 | 何を表すか |
|---|---|
| 旗竿(ポール) | 急な上げ |
| 旗(フラッグ) | 小さく下向きの揉み合い |
| 抜けた後 | 再び上げる |
似た形にペナントがあります。揉み合いの部分が三角形に狭まるものをペナントと呼びます。考え方は同じです。
なぜこの形になると説明されるのか。急に上げた後に起きることを追うと分かります。
- 何かをきっかけに、急に上げる
- 早く買った人が利益を確定して売る
- しかし買いたい人はまだいるので、大きくは下げない
- 売りが一巡すると、再び上げ始める
旗の部分は、利益確定の売りをこなしている期間という読み方です。
大事なのは、旗の部分が小さいことです。急な上げの半分も下げてしまえば、それは旗ではありません。
実際の数字で見る
「小さい」の目安を数字で見ます。
| 値段 | |
|---|---|
| 旗竿の始まり | 1,000円 |
| 旗竿の天井 | 1,500円 |
| 上げ幅 | 500円 |
この後の揉み合いが、どこまで下げたら旗でなくなるかを考えます。
| 揉み合いの下限 | 上げ幅の何割を戻したか | 見方 |
|---|---|---|
| 1,450円 | 10% | 典型的な旗 |
| 1,350円 | 30% | まだ旗の範囲 |
| 1,250円 | 50% | 旗とは呼びにくい |
| 1,100円 | 80% | 上げがなかったことになる |
一般に、3分の1程度までの押しが旗らしい形とされます。
そして、旗の期間の長さも見ます。
| 旗の期間 | 見方 |
|---|---|
| 数日〜2週間 | 旗らしい |
| 1か月以上 | 別の形とみたほうがよい |
長く揉み合うほど、「利益確定をこなしている」という説明は苦しくなります。単に上げが終わったという可能性が高まります。
ここに注意
旗の形と、天井の形は、途中まで見分けがつきません。
これがこの形の核心です。
急に上げて、その後じりじり下げている。この時点で見えているのは、まったく同じチャートです。
| その後どうなるか | 後から付く名前 |
|---|---|
| 抜けて再び上げた | フラッグ |
| そのまま下げ続けた | ただの天井 |
上げた後にだけ、フラッグと呼ばれます。 下げ続けたものは記録に残りません。だから教科書では「フラッグはよく機能する」ように見えます。
旗の途中で買うのは、下げ続ける株を買うことと区別がつきません。
では、どうするか。
抜けるのを待つことです。
旗の上限を超えてから買えば、いちばん安いところは取れません。しかし天井をつかむ危険は大きく減ります。
そのうえで、確かめる材料が2つあります。
1. 旗の部分で出来高が減っているか。
典型的なフラッグでは、旗の期間に出来高が細ります。 売りたい人が少ないためです。
逆に、旗の部分で出来高が増えているなら、それは利益確定ではなく本格的な売りかもしれません。
2. 抜けるときに出来高が増えているか。
出来高を伴わずに抜けた場合、だましの可能性があります。
そして、最後に位置づけです。
この形は、なぜ急に上げたのかを教えてくれません。
急騰の理由が業績の改善なら、旗の後に上げ続ける理屈があります。しかし話題だけで上げたのなら、話題が冷めれば下げます。
形が同じでも、中身が違えば結果は違います。 何をきっかけに上げたのかを、必ず確かめてください。適時開示や決算を見れば分かります。
理由の分からない急騰に、形だけを頼りに乗るのは、イナゴと同じことです。
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- 最終更新
- 2026-09-17