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株を学ぶ / チャート

フラッグ(旗の形)

急な上げの後に小さく揉み合い、再び上げる形。外れたときはただの天井になる。

ひとことで言うと

急に上げた後、しばらく小さく揉み合ってから、また上げる形です。

もう少しくわしく

フラッグ(旗の形)急に上げた後、小さく下向きに揉み合い、そこから再び上げる形。 株価 急な上げ 旗の部分(小さく下向き) 抜けて再び上げる
株価旗の部分で下げているのに買い直す形。そのまま下げ続ければ、ただの天井と区別がつかない
急な上げの後、帯の部分で小さく下向きに揉み合い、そこから再び上げた場面。説明のための模式図です。実在の銘柄・企業の数値ではありません。

旗竿と旗に見えることから、この名前がついています。

部分 何を表すか
旗竿(ポール) 急な上げ
旗(フラッグ) 小さく下向きの揉み合い
抜けた後 再び上げる

似た形にペナントがあります。揉み合いの部分が三角形に狭まるものをペナントと呼びます。考え方は同じです。

なぜこの形になると説明されるのか。急に上げた後に起きることを追うと分かります。

  1. 何かをきっかけに、急に上げる
  2. 早く買った人が利益を確定して売る
  3. しかし買いたい人はまだいるので、大きくは下げない
  4. 売りが一巡すると、再び上げ始める

旗の部分は、利益確定の売りをこなしている期間という読み方です。

大事なのは、旗の部分が小さいことです。急な上げの半分も下げてしまえば、それは旗ではありません。

実際の数字で見る

「小さい」の目安を数字で見ます。

値段
旗竿の始まり 1,000円
旗竿の天井 1,500円
上げ幅 500円

この後の揉み合いが、どこまで下げたら旗でなくなるかを考えます。

揉み合いの下限 上げ幅の何割を戻したか 見方
1,450円 10% 典型的な旗
1,350円 30% まだ旗の範囲
1,250円 50% 旗とは呼びにくい
1,100円 80% 上げがなかったことになる

一般に、3分の1程度までの押しが旗らしい形とされます。

そして、旗の期間の長さも見ます。

旗の期間 見方
数日〜2週間 旗らしい
1か月以上 別の形とみたほうがよい

長く揉み合うほど、「利益確定をこなしている」という説明は苦しくなります。単に上げが終わったという可能性が高まります。

ここに注意

旗の形と、天井の形は、途中まで見分けがつきません。

これがこの形の核心です。

急に上げて、その後じりじり下げている。この時点で見えているのは、まったく同じチャートです。

その後どうなるか 後から付く名前
抜けて再び上げた フラッグ
そのまま下げ続けた ただの天井

上げた後にだけ、フラッグと呼ばれます。 下げ続けたものは記録に残りません。だから教科書では「フラッグはよく機能する」ように見えます。

旗の途中で買うのは、下げ続ける株を買うことと区別がつきません。

では、どうするか。

抜けるのを待つことです。

旗の上限を超えてから買えば、いちばん安いところは取れません。しかし天井をつかむ危険は大きく減ります。

そのうえで、確かめる材料が2つあります。

1. 旗の部分で出来高が減っているか。

典型的なフラッグでは、旗の期間に出来高が細ります。 売りたい人が少ないためです。

逆に、旗の部分で出来高が増えているなら、それは利益確定ではなく本格的な売りかもしれません。

2. 抜けるときに出来高が増えているか。

出来高を伴わずに抜けた場合、だましの可能性があります。

そして、最後に位置づけです。

この形は、なぜ急に上げたのかを教えてくれません。

急騰の理由が業績の改善なら、旗の後に上げ続ける理屈があります。しかし話題だけで上げたのなら、話題が冷めれば下げます。

形が同じでも、中身が違えば結果は違います。 何をきっかけに上げたのかを、必ず確かめてください。適時開示や決算を見れば分かります。

理由の分からない急騰に、形だけを頼りに乗るのは、イナゴと同じことです。

関連する言葉

  • 三角保ち合い 高値が下がり安値が上がって値幅が狭まる形。いずれ抜けるが、方向は分からない。
  • ヨコヨコ 上にも下にも動かず横ばいが続く状態。損はしていないが、資金と時間は拘束されている。
  • 押し目(おしめ) 上昇が続いている途中で起きる、一時的な下げのこと。買いの機会とされる。
  • だまし 買いや売りのサインが出たのに、直後に反対方向へ動いてしまうこと。
  • 出来高(できだか) その日に売買が成立した株数。関心の大きさを表し、株価の動きの信頼度を測る材料になる。
最終更新
2026-09-17