支持線と抵抗線
何度も反発している下値と、跳ね返されている上値に引く線。多くの人が意識するため機能する。
ひとことで言うと
何度も下げ止まっている値段が支持線、何度も跳ね返されている値段が抵抗線です。
もう少しくわしく
支持線(サポートライン)は下値を支える線、抵抗線(レジスタンスライン)は上値を抑える線です。
なぜこうした線が働くのか。理由は人の行動にあります。
支持線が働く理由
- 1,000円で何度も反発した → 「1,000円なら買い時だ」と覚える人が増える
- 次に1,000円まで下げたとき、買い注文が集まる
- 実際に反発する → さらに多くの人が覚える
抵抗線が働く理由
- 1,500円で跳ね返された → その値段で買った人が含み損を抱える
- 次に1,500円まで戻ったとき、「やっと戻った。ここで売ろう」と考える
- 売り注文が集まり、また跳ね返される
つまりこの線は、多くの人が同じ値段を意識しているから機能します。 株価そのものに物理的な壁があるわけではありません。
実際の数字で見る
ある銘柄の1年間の動きです。
| 時期 | 安値 | 高値 |
|---|---|---|
| 1〜3月 | 1,010円 | 1,480円 |
| 4〜6月 | 995円 | 1,510円 |
| 7〜9月 | 1,020円 | 1,495円 |
安値はおおむね1,000円、高値はおおむね1,500円で揃っています。
この1,000円が支持線、1,500円が抵抗線です。3回ずつ試されて、いずれも跳ね返されています。
試された回数が多いほど、その線は多くの人に意識されていることになります。
ここに注意
線を抜けた瞬間に、支持線と抵抗線は役割を入れ替えます。
1,500円の抵抗線を上に抜けたとします。その後、株価が1,500円まで下げてくると、今度はそこが支持線として働くことがあります。
理由は同じく人の行動です。1,500円を抜けたのを見て買った人たちが、「ここは買い場だ」と覚えるためです。これをロールリバーサルと呼びます。
一方、注意すべき点が3つあります。
1つ目。線は後から引かれます。
チャートを見て「ここが支持線だった」と言うのは簡単です。しかし今この瞬間の安値が支持線になるかどうかは、後にならないと分かりません。
2つ目。どこに引くかは人によって違います。
終値で引くか、安値で引くか、ヒゲを含めるか。引き方によって線の位置は変わります。 明確な正解はありません。
3つ目。だましがあります。
一度抜けたように見えて、すぐ戻ることがあります。これをだましと言います。抜けたところで飛び乗ると、戻る動きをそのまま受けます。
そして最も大事なことです。
支持線は、業績の前では無力です。
大幅な下方修正が出れば、株価は支持線を気にせず下げます。「1,000円で何度も反発してきたから、今回も反発するはずだ」という判断は、前提が変わったことを見ていません。
支持線と抵抗線が機能するのは、大きな材料が出ていない平常時に限られます。当サイトが財務データを軸にしているのは、その前提が崩れる場面こそ、判断が必要になるからです。
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- 最終更新
- 2026-09-16