株を学ぶ / 相場の俗語
塩漬け(しおづけ)
損が出た株を売るに売れず、長期間持ち続けてしまう状態のこと。
ひとことで言うと
損して売れなくなった株を、何年も抱え続けている状態です。
もう少しくわしく
野菜を塩に漬けると、腐りはしないが、動かないまま樽の底に残り続けます。損した株を売れずに持ち続ける様子が、これに似ているところから来た言葉です。
始まりはいつも同じです。
株価この間、資金は他に使えない。失っているのはお金だけではなく時間
- 買った株が下がる
- 「もう少し待てば戻る」と考える
- さらに下がる
- この値段では売れないと思うようになる
- 見なかったことにする
こうして口座の底に、何年も動かない株が残ります。
実際の数字で見る
塩漬けの本当の損は、下がった分だけではありません。
100万円で買った株が40万円になり、5年間持ち続けたとします。
| 含み損 | -60万円 |
| 動かせなかった資金 | 100万円 × 5年 |
この100万円を別の銘柄に回していれば、増えていたかもしれません。塩漬けの最大の損失は、資金が固定されて何もできなくなることです。これを機会損失と言います。
ここに注意
塩漬けは「損切りを先送りした結果」であって、戦略ではありません。
長期投資と塩漬けは、見た目は同じ「持ち続ける」ですが、中身がまったく違います。
| 長期投資 | 塩漬け | |
|---|---|---|
| 持つ理由 | 会社の価値を信じている | 売ると損が確定するから |
| 判断 | 定期的に見直している | 見ないようにしている |
| 結果 | 意図した保有 | 動けなくなった保有 |
判断基準は単純です。「今この株を持っていなかったとして、今の値段で買うか?」
買わないなら、持ち続ける理由はありません。それは投資判断ではなく、損を認めたくない気持ちです。
塩漬け株がある人は、一度すべて棚卸しして、この問いを一つずつ当ててみてください。
関連する言葉
- 損切り(ロスカット) 損が出ている株を売って、損失を確定させること。傷が広がる前に止める行為。
- ナンピン(難平) 買った株が下がったとき、さらに買い増して平均の取得価格を下げる手法。初心者が資産を失う最大の原因でもある。
- 退場(たいじょう) 資金を失い、株式投資そのものから撤退すること。
- 握力(あくりょく) 株価が動いても売らずに持ち続ける精神力のこと。「握力が強い」などと使う。
- 最終更新
- 2026-09-16