配当利回り
今の株価で買った場合、1年でもらえる配当が何%にあたるかを示す数字。
ひとことで言うと
今の値段で買ったら、1年でいくら配当がもらえるかを%で表したものです。
もう少しくわしく
アパートを1,000万円で買い、家賃が年40万円入るとします。利回りは4%です。
株の配当利回りも同じ考え方です。株価が「買値」、配当が「家賃」にあたります。
1株2,000円の株で、年60円の配当が出るなら、60 ÷ 2,000 = 3%。
日本株全体では2%台が平均的な水準です。銀行の預金金利と比べると高く見えますが、株価そのものが下がれば元本が減る点が預金とまったく違います。
実際の数字で見る
| 株価 | 2,000円 |
| 1株あたりの年間配当 | 60円 |
| 配当利回り(60 ÷ 2,000) | 3.0% |
| 100株買った場合 | 投資20万円・年間配当6,000円 |
ここに注意
利回りが高い会社には、高くなった理由があります。
配当利回りは「配当 ÷ 株価」です。分母の株価が下がれば、配当が同じでも利回りは上がります。 業績が悪化して株価が半分になれば、利回りは倍に見えます。
つまり 利回りが異常に高い銘柄は、市場が「この配当は続かない」と見ていることが少なくありません。実際、業績悪化のあとに配当が減らされる(減配)ケースは珍しくありません。
確認すべきは次の2つです。
- 配当性向が高すぎないか(利益のほとんどを配当に回していないか)
- 過去に減配していないか(何年連続で維持・増配しているか)
利益以上の配当を出し続けることはできません。利回りの数字ではなく、その配当が来年も出せるかどうかを見てください。
この数字を、実際の上場企業で見る
いま決算の数字がそろっている上場企業2,856社で見ると、配当利回りの真ん中(中央値)は2.67%です。
半分の会社が1.75%から3.71%のあいだに入っています。
極端に大きい・小さい値の会社(上下5%ずつ、計286社)は、図が読めなくなるため図からは外しています。上の中央値や範囲には含めています。
業種によって「ふつう」が違う
配当利回りの中央値が高い業種と低い業種です(配当利回りが出ている会社が10社以上ある業種のみ)。 同じ数字でも、業種によって高い・低いの意味が変わります。
| 業種 | 中央値 | 社数 |
|---|---|---|
| 証券・商品先物取引業 | 4.91% | 32社 |
| ゴム製品 | 3.97% | 15社 |
| 鉄鋼 | 3.91% | 31社 |
| ⋮ | ||
| 精密機器 | 1.89% | 38社 |
| 小売業 | 1.92% | 241社 |
| 電気機器 | 2.19% | 176社 |
よく知られた会社は、どのあたりにいるか
時価総額の大きい順に5社。業績の良し悪しで選んだものではありません。
| 会社 | 配当利回り | 全体の中での位置 |
|---|---|---|
| トヨタ自動車 | 2.76% | 上位47% |
| 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2.39% | 下位42% |
| リクルートホールディングス | 0.13% | 下位1% |
| ソフトバンクグループ | 0.62% | 下位4% |
| アドバンテスト | 0.17% | 下位1% |
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配当利回りが高い会社
株を持っているだけで毎年もらえるお金(配当)が、株価に対して多い順です。
利回りが高いのは、株価が下がったからという場合もあります。業績が悪化して株価が下がれば、計算上の利回りは上がります。配当が来年も同じとは限りません。
関連する言葉
- 配当性向 会社が稼いだ利益のうち、何%を配当として株主に配ったかを示す割合。
- 減配(げんぱい) 会社が配当を前年より減らすこと。株価が大きく下がる要因になりやすい。
- PER(株価収益率) 会社が1年で稼ぐ利益に対して、株価が何倍かを示す数字。低いほど割安とされる。
- 株主優待 会社が株主に贈る、自社製品や割引券などの品物やサービス。日本独自の慣習。
- 最終更新
- 2026-09-16