寄り付きと大引け
取引の始まりと終わりのこと。この2つの時間帯に売買が集中し、値動きも大きくなる。
ひとことで言うと
その日の最初の取引が「寄り付き」、最後の取引が「大引け」です。
もう少しくわしく
東京証券取引所の1日は、次のように進みます。
| 時刻 | 呼び名 | 内容 |
|---|---|---|
| 8:00〜9:00 | 板寄せ前 | 注文を受け付ける。売買は成立しない |
| 9:00 | 寄り付き(寄り) | 最初の約定。始値が決まる |
| 9:00〜15:25 | ザラ場 | 通常の売買時間 |
| 15:25〜15:30 | クロージング・オークション | 終値を決める時間 |
| 15:30 | 大引け(引け) | 最後の約定。終値が決まる |
2024年11月から取引終了は15時30分になりました。それ以前は15時でした。
用語を整理します。
- 始値(はじめね) … 寄り付きで付いた値段
- 終値(おわりね) … 大引けで付いた値段
- ザラ場 … 寄り付きと大引けの間の時間帯
「ザラ」は「ざらにある」、つまり普通に売買が続いている状態を指す古い言葉です。
実際の数字で見る
1日のうち、売買は両端に集中します。時間帯ごとのおおよその出来高の分布です。
| 時間帯 | 出来高の割合 |
|---|---|
| 9:00〜9:30(寄り付き付近) | 約30% |
| 9:30〜11:30 | 約20% |
| 12:30〜14:30 | 約20% |
| 14:30〜15:30(大引け付近) | 約30% |
真ん中の時間帯は、比較的静かです。
理由があります。
- 寄り付き … 前日の夜に出たニュース、海外市場の動きが一度に反映される
- 大引け … その日のうちに手じまいたい注文、機関投資家の大口注文が集中する
とくに大引けには、指数に連動する運用(インデックスファンド)の売買が集まります。 終値を基準に運用するためです。
ここに注意
成行注文を夜のうちに出すと、思わぬ値段で約定することがあります。
取引時間外に出した注文は、翌朝9時の寄り付きでまとめて処理されます。このとき成行注文を出していると、値段を選べません。
たとえば前日終値1,000円の銘柄で、夜に好材料が出たとします。
| 状況 | |
|---|---|
| 前日終値 | 1,000円 |
| 夜間の好材料 | 買い注文が殺到 |
| 翌朝の始値 | 1,180円 |
成行で買い注文を出していた人は、1,180円で約定します。 1,000円のつもりだった場合、18%高く買うことになります。
逆も同じです。悪材料が出た翌朝、成行の売り注文は大きく下がった値段で約定します。
夜間に注文を出すときは、指値を使うことを検討してください。 値段を指定しておけば、この事故は防げます。
もう一点、初心者が損をしやすい時間帯があります。
寄り付き直後の30分は、値動きが最も荒い時間帯です。
前日からの材料を消化する過程で、上下に大きく振れます。9時5分に高値をつけ、9時20分にはその日の安値、ということも珍しくありません。
この時間帯に慌てて判断する必要はありません。 当サイトが扱っているのは短期・中期・長期の投資であり、数分単位の値動きを追う手法ではありません。
なお、東証以外の時間帯に売買できる仕組みもあります。PTS(私設取引システム)と呼ばれ、夜間でも取引できます。ただし参加者が少なく、値段が東証と大きくずれることがあります。
関連する言葉
- 最終更新
- 2026-09-16
- 訂正
- 2026-09-18 時間帯ごとの出来高の図で、割合の合計が103%になっていました。また、11:30にも棒がありましたが、この時間は昼休みで売買が成立しません。棒を外し、合計を100%に直しました。