セグメント情報
事業ごとの売上と利益の内訳。合計だけでは見えない赤字部門が分かる。
ひとことで言うと
会社の売上と利益を、事業ごとに分けて示したものです。
もう少しくわしく
大きな会社は、複数の事業を持っています。
- 自動車メーカー … 自動車、金融、住宅
- 電機メーカー … 家電、半導体、医療機器、不動産
- 商社 … 資源、食料、機械、金融
損益計算書には、これらを合計した数字しか載りません。しかしセグメント情報を見れば、どの事業がいくら稼ぎ、どの事業が赤字かが分かります。
上場企業には、セグメント情報の開示が義務づけられています。
実際の数字で見る
全社の営業利益が80億円の会社です。
| 事業 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 主力事業 | 620億円 | -35億円 |
| 不動産 | 180億円 | +95億円 |
| その他 | 200億円 | +20億円 |
| 合計 | 1,000億円 | +80億円 |
全社では80億円の黒字です。しかし主力事業は35億円の赤字です。
利益の大半は不動産から出ています。売上高では18%しかない事業が、利益の全部を生んでいます。
この会社を「営業利益80億円の会社」として見るのは、実態とかけ離れています。
ここに注意
投資判断で最も効くのは、セグメント情報だと言っても言いすぎではありません。
理由は3つです。
1. 主力事業が傾いているかが分かる。
全社の利益が横ばいでも、主力事業が減益で、別の事業が補っているだけかもしれません。補う余地には限りがあります。
2. 成長している事業が分かる。
売上が横ばいの会社でも、新しい事業が年50%伸びていることがあります。数年後には、その事業が主力になるかもしれません。
全社の合計では、この動きが見えません。
3. 地域ごとの内訳も分かる。
セグメント情報には、事業別のほか地域別の開示もあります。
| 地域 | 売上高 |
|---|---|
| 日本 | 340億円 |
| 北米 | 420億円 |
| 中国 | 180億円 |
| その他 | 60億円 |
北米の比率が高ければ、米国の景気とドル円に大きく左右されることが分かります。これは業種だけを見ても分かりません。
見る場所は2つあります。
| 資料 | 内容 |
|---|---|
| 決算短信 | 事業別の売上・利益(簡易) |
| 有価証券報告書 | より詳しい。地域別も載る |
どちらも無料で読めます。
最後に、注意点を1つ。
セグメントの区分は、会社が決めます。
そのため、区分の変更が起きることがあります。 赤字事業を別の事業と統合すれば、その赤字は見えにくくなります。
前の年と区分が変わっている場合、有価証券報告書に注記があります。 比較するときは、区分が同じかを確認してください。
なお、当サイトが表示している財務データは全社の合計値です。セグメント情報は含まれていません。銘柄ページの数字で興味を持ったら、次に見るのはセグメント情報だと考えてください。
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- 最終更新
- 2026-09-16