ダブルボトム
同じ水準の谷を2つ作り、間の山を上に抜けると上昇に転じるとされる形。W字。
ひとことで言うと
アルファベットのWのように、同じ深さの谷を2回作った形です。
もう少しくわしく
ダブルトップを上下にひっくり返した形です。下げの終わりに出ると言われます。
読み方は、次のように説明されます。
| 場面 | 起きていること |
|---|---|
| 1つ目の谷 | 下げてきて、いったん買いが入る |
| 間の山 | 戻すが、上げきれずに再び下げる |
| 2つ目の谷 | 1つ目と同じあたりで、また買いが入る |
| 間の山を上抜け | 戻り売りをこなした とされる |
大事なのは2つ目の谷です。
1回目は「たまたま買いが入った」かもしれません。しかし同じ水準で2回止まったなら、そこに買いたい人がいる、と読みます。これが支持線の考え方です。
そして間の山(ネックライン)を上に抜けたとき、形が完成したとされます。
実際の数字で見る
この形には、目標値の計算が言い伝えられています。
| 値段 | |
|---|---|
| ネックライン | 1,240円 |
| 谷の値段 | 1,000円 |
| その差 | 240円 |
この240円を、ネックラインに足します。
1,240円 + 240円 = 1,480円
「谷からネックラインまでの値幅と同じだけ、上に伸びる」という考え方です。
ただし、これは根拠のある計算ではありません。 そうなることが多いと言われてきただけで、そうならない場合も同じくらいあります。
目標値ではなく、目安の1つとして扱ってください。届かずに下げることも、大きく超えることもあります。
ここに注意
この形は、後から名前がつきます。ここが最大の落とし穴です。
2つ目の谷ができている最中、チャートを見ている人にはこう見えます。
下げ続けている。
「これはダブルボトムの2つ目の谷だ」と分かるのは、そこから上がった後です。上がらなければ、それはただの下落の途中です。
| 見えている形 | 実際に起きること |
|---|---|
| 2つ目の谷 | 上がる → ダブルボトムと呼ばれる |
| 2つ目の谷 | さらに下げる → 誰も何とも呼ばない |
後者は記録に残りません。当たった形だけが語り継がれるため、この形はよく当たるように見えます。
もう1つ、だましに注意してください。
ネックラインを一度上に抜けてから、すぐに下に戻ることがあります。抜けた瞬間に飛びつくと、高値をつかみます。
見分ける材料として、よく挙げられるのが出来高です。
- 抜けるときに出来高が増えている … 買いが伴っている
- 抜けても出来高が細い … 少ない売買で動いただけ
ただし、これも確実ではありません。出来高を伴って抜けた後に下げることもあります。
最後に、使い方の位置づけです。
形は、買う理由にはなりません。
なぜその会社の株を持ちたいのかは、業績で判断してください。 形が教えてくれるのは、いつ買うかであって、何を買うかではありません。
関連する言葉
- ダブルトップ ほぼ同じ高さの山を2つ作り、間の谷を割ると下落とされる形。後から名前が付くことが多い。
- 逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー) 真ん中がいちばん深い谷を3つ作る形。ネックラインを上に抜けると上昇とされる。
- 支持線と抵抗線 何度も反発している下値と、跳ね返されている上値に引く線。多くの人が意識するため機能する。
- だまし 買いや売りのサインが出たのに、直後に反対方向へ動いてしまうこと。
- 出来高(できだか) その日に売買が成立した株数。関心の大きさを表し、株価の動きの信頼度を測る材料になる。
- 最終更新
- 2026-09-17