かんぽ生命保険 71810
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この数字を、どう読むか
財産のうち、いくらが借りたお金か
会社が持っている財産は58.4 兆円です。そのうち54.3 兆円は借りたお金や後で払う予定のお金で、自前の財産は4.2 兆円になります。
この自前の割合が自己資本比率で、7.1%です。高いほど、業績が悪化しても会社が行き詰まりにくくなります。
保険業の真ん中は18.6%なので、それより低い水準です。同じ保険業の14社の中では11位です。
銀行や不動産、リースのように、借りたお金で商売をするのが普通の業種では、この比率は低く出ます。業種をまたいだ比較には向きません。
何人でその売上をつくっているか
グループ全体で18,487人が働いています。このほかにパート・アルバイトなどが平均2,294人います(有価証券報告書の「平均臨時雇用人員」)。
自前のお金を、1年でどれだけ増やせたか
ROEは4.6%です。自前の財産100円につき、1年で4.6円の利益を生んだ、という意味になります。
保険業の真ん中は9.9%なので、それより低い水準です。同じ保険業の13社の中では13位です。
日本では8%が一つの目安とされます。ただし借金を増やして自前の財産を小さくしてもROEは上がるため、自己資本比率と合わせて見ないと判断を誤ります。
株価は、その数字に対して高いか安いか
PERは11.3倍です。今の利益が毎年そのまま続くとすれば、買った金額を利益で取り戻すのに約11年かかる、という見方をします。
保険業の真ん中は17.1倍です。同じ業種でも、これから伸びると見られている会社ほど高くなります。
PBRは0.46倍です。自前の財産に対して株価が何倍かを表します。1倍を下回っており、市場がつけている値段が、帳簿上の正味の財産より小さい状態です。
どちらも「安いから良い」とは限りません。安いのは、市場がこの先の利益を厳しく見ているからかもしれないためです。
株を持っているともらえるお金
1株につき年124.0円の配当が出ています。
今の株価で100万円分を買った場合、配当が同じなら1年でおよそ71,721円を受け取る計算です(税引前・配当利回り7.17%)。
保険業の真ん中は2.88%なので、それより高い水準です。同じ保険業の12社の中では1位です。
利益のうち81.3%を配当に回しています(配当性向)。残りは会社に残り、設備や事業に使われます。
記録のある5期のあいだ、配当を減らしていません。
どこが、どう危ないか
どれくらい荒く動くか 危なさ ふつう
1年で上下する幅は、ならすと33%ほどです。数字が大きいほど、短い期間で大きく動きます。
この約5年のあいだで、いちばん大きく下がったのは2024-07-11から2024-10-25にかけての23.6%です。高いところで買っていれば、それだけ含み損になった計算になります。
これは【実際に起きたこと】で、この先の下落幅を示すものではありません。もっと下がることも、下がらないこともあります。
財務に余力があるか 危なさ 高い
会社の財産のうち、借金でない部分が7.1%です。高いほど、業績が悪化したときに持ちこたえる力があります。
借りたお金への依存が大きい状態です。ただし銀行・不動産・電力のように、比率が低いのが普通の業種もあります。同じ業種の会社と比べてください。
利益は安定しているか 危なさ 低い
記録のある5期のうち、最終的に黒字だったのは5期です。
この期間はすべて黒字でした。ただし、この先も黒字が続くとは限りません。
会社の大きさ 危なさ やや低い
会社全体をいくらで買えるかという値段です。大きい会社ほど多くの人が売り買いしており、一部の売買で株価が跳ねることは起きにくくなります。
ただし大きいことは、安全を意味しません。大きい会社でも株価は下がります。
売りたいときに売れるか 危なさ やや低い
1日にどれだけの金額が売買されているかです。少ない銘柄は、売りたいときに買い手が見つからず、思った値段で売れないことがあります。
5期でどう変わったか
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経常利益 | 3,561.1 億円 | 1,175.7 億円 | 1,611.7 億円 | 1,702.9 億円 | 2,719.5 億円 |
| 当期純利益 | 1,580.6 億円 | 976.1 億円 | 870.6 億円 | 1,234.7 億円 | 1,688 億円 |
| 純資産 | 2.4 兆円 | 2.4 兆円 | 3.4 兆円 | 3.2 兆円 | 4.2 兆円 |
| 自己資本比率 | 3.6% | 3.8% | 5.6% | 5.4% | 7.1% |
当期純利益はこの5期で1,580.6 億円から1,688 億円へ、6.8%増えました。
自己資本比率は3.6%から7.1%へ厚くなっています。
この会社の数字
| 項目 | 金額・比率 | 意味 |
|---|---|---|
| 売上高 | — | 商品やサービスを売って入ってきたお金の総額。 |
| 営業利益 | — | 本業だけで稼いだ利益。ここが赤字なら本業に問題がある |
| 経常利益 | 2,719.5 億円 | 本業に加え、利息など本業以外も含めた利益 |
| 当期純利益 | 1,688 億円 | 税金を払ったあと、最終的に会社に残った利益 |
| 総資産 | 58.4 兆円 | 会社が持っている財産の総額。借りたお金も含む |
| 純資産 | 4.2 兆円 | 総資産から借金を引いた、正味の財産 |
| 自己資本比率 | 7.1% | 財産のうち借金でない割合。高いほど倒れにくい |
| ROE | 4.6% | 預かったお金を1年で何%増やせたか。8%以上が一つの目安 |
| PBR | 0.46倍 | 正味の財産に対して株価が何倍か。1倍割れは割安とされる |
| 1株あたり配当 | 124.0 円 | 株1つにつき、1年でもらえるお金 |
| 配当利回り | 7.17% | 今の株価で買った場合、1年でもらえる配当の割合 |
| 従業員数 | 18,487 人 | グループ全体で働いている人数(連結) |
| 平均年間給与 | — | 親会社の社員1人あたり。賞与や残業代を含む |
| 平均年齢 | — | 親会社の社員の平均。グループ全体ではない |
| 平均勤続年数 | — | 親会社の社員の平均。長いほど人が定着している |
気をつけて見ておきたい点
自己資本比率が7.1%と低く、借りたお金への依存が大きい状態です。業種によっては普通のこともありますが、業績が悪化したときの余力は小さくなります。
- 株価データ
- JPX 日本取引所グループ(J-Quants API)/2026-10-30 大引け時点
- 財務データ
- 金融庁 EDINET 提出の有価証券報告書(2026-03-31期)より自動取得
- 最終更新
- 2026-10-30
- 作成方法
- 数値の抽出・計算はすべてプログラムによる自動処理です。